タイ東北部ウドンタニ県で2025年7月15日、大雨による冠水のなかタイ古式マッサージ店の前を歩いていたベトナム人男性と、救助に駆けつけた女性従業員が感電し、病院に搬送された後に死亡が確認されました。現場の調査では、店舗前の看板から配線された電気ケーブルに基準を満たさない接続があり、そこから漏電していた可能性が指摘されています。各報道が伝えています。
事故が発生したのは同日午後4時30分頃。現場はウドンタニのマッサージ店前で、当時は大雨により道路が約50センチ冠水していました。タイ古式マッサージを受けに来た29歳のベトナム人男性が感電して倒れ、異変に気付いた25歳の女性従業員が助けに入ったところ、同様に感電。通行人が2人を引き上げて心肺蘇生を行いましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。
その後、首長や電力公社職員らが現地を調査。店舗前に掲げられていた看板の電源ケーブルが破損しており、安全基準を満たさない状態で電源が供給されていたことが判明しました。
ウドンタニ電力公社は「感電の原因は店舗側の看板からの漏電で、公的な電力供給網からのものではない」とし、冠水時には街灯や監視カメラの柱など金属製の構造物に近づかないよう呼びかけています。
現場は低地に位置し、豪雨のたびに冠水する地域であることから、市では常設の排水ポンプを稼働させています。ウドンタニの首長は、再発防止に向けた排水対策の強化を含め、今回の事故原因を詳しく調査すると述べています。
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