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米国の宇宙天気予報センター(SWPC)は、14日から15日にかけて、高速の太陽嵐が地球に到達する影響で、北半球の低緯度地域でもオーロラ観測の可能性があると発表した。
米国の太陽観測衛星(SDO)がとらえた太陽コロナのデータによると、現在太陽の中央部では、巨大なコロナホールが横に長く伸びている。
コロナホールとは、太陽の最も外側を取り巻くガス層コロナのなかで、周囲よりも温度が低く、暗い領域で、X線で観測すると、まるで穴が空いたように見える。
太陽活動が活発化する時期にはコロナホールの数が減って、活動が弱まると、数が増えて大きくなることで知られている。
コロナホールはほかの部分より密度が低いため、高速の太陽風が吹く発生源だ。
宇宙天気予報センターは、「14日から15日にかけて高速の太陽風が始まるのにともなって、地球の磁場が強まり、オーロラ活動が活発化する可能性があるが、強度はG1クラスと弱いので、人工衛星に影響を及ぼす心配はない」としている。
米国ではミシガン州やメイン州でオーロラ観測への期待が高まっているが、日本でも北海道の名寄市ではそのチャンスが訪れるかもしれない。
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