>>262
多気筒化のメリット
・レスポンスが良くなる … ピストンなどの慣性質量が小さくなりますので、レスポンス(回転数応答性)が良くなります。
・NVH(振動騒音)が改善します … 1気筒あたりの起振力が小さくなるためです。
・高回転により対応しやすくなります … 慣性質量が小さく、しかも点火栓(プラグ)からエンドガスまでの距離が短くなるためです。
・高出力になります … 1気筒あたりの排気量に対する吸・排気弁面積が相対的に大きくなるためです 〜 高回転時(全開加速)にはこの通りです。低回転時(街乗り)には,冷却損失がきいてきて,出力は低くなります
●多気筒化のデメリット
・エンジン体格の大型化 → 衝突ゾーンの確保が困難
・エンジン質量の増大化
・冷却損失の増大化 … 排気量(燃焼室容積)に対して燃焼室表面積が相対的に大きくなるためです。なお冷却損失は、出力とほぼ同じ程度です。つまり燃焼エネルギの23%くらいが動力、35%くらいが冷却損失、残りが排気損失。
・フリクションの増大化 … 摺動部位の長さが増加するためです。
・部品点数の増加
・加工工程の増加
・材料費の増加
・コスト増加