エースの名は… 東筑の「石田伝説」まさかの4度目
7/28(金) 21:01配信
朝日新聞デジタル
福岡大会決勝。一回、高めの直球を先頭打者に中堅に運ばれた。悪送球の間に本塁へ。東筑のエース、石田旭昇(あきのり)(2年)は苦笑いして捕手とグラブをつきあわせた。
【写真】前回出場時の石田投手・60回大会の石田投手・54回大会の石田投手……
初めての大舞台。「スタンドの声援に圧倒された」。2死二塁、帽子をとって腕で汗をぬぐう。投げた球は打者の体に当たった。
「楽しめよ」。そこで、三塁手の坂口慶介(3年)が笑いかけてくれた。次の打者を三振に打ち取り、ピンチを切り抜けた。
「君が石田君か」
部の新入生歓迎会で卒業生に声をかけられた。東筑には、5回の夏の甲子園出場のうち、3回のエースの名字が石田だという「石田伝説」があると知った。
同級生には球の速い投手がいた。自分に何ができるか考え、横手投げに変えた。だが、昨秋の県大会では登板できなかった。冬の間、打者を立たせて9回を投げ込み、食べる量も秋から倍にした。フォームが安定し球速は10キロ上がった。
背番号1を背負った今大会。プレッシャーはあった。だが、「気負うことないぞ」「頼むぞ」。3年生が励ましてくれた。試合中も支えは3年生。ピンチのたびにマウンドに駆け寄って声をかける。守備を信じた打たせてとる投球で決勝にたどりついた。
7/28(金) 21:01配信
朝日新聞デジタル
福岡大会決勝。一回、高めの直球を先頭打者に中堅に運ばれた。悪送球の間に本塁へ。東筑のエース、石田旭昇(あきのり)(2年)は苦笑いして捕手とグラブをつきあわせた。
【写真】前回出場時の石田投手・60回大会の石田投手・54回大会の石田投手……
初めての大舞台。「スタンドの声援に圧倒された」。2死二塁、帽子をとって腕で汗をぬぐう。投げた球は打者の体に当たった。
「楽しめよ」。そこで、三塁手の坂口慶介(3年)が笑いかけてくれた。次の打者を三振に打ち取り、ピンチを切り抜けた。
「君が石田君か」
部の新入生歓迎会で卒業生に声をかけられた。東筑には、5回の夏の甲子園出場のうち、3回のエースの名字が石田だという「石田伝説」があると知った。
同級生には球の速い投手がいた。自分に何ができるか考え、横手投げに変えた。だが、昨秋の県大会では登板できなかった。冬の間、打者を立たせて9回を投げ込み、食べる量も秋から倍にした。フォームが安定し球速は10キロ上がった。
背番号1を背負った今大会。プレッシャーはあった。だが、「気負うことないぞ」「頼むぞ」。3年生が励ましてくれた。試合中も支えは3年生。ピンチのたびにマウンドに駆け寄って声をかける。守備を信じた打たせてとる投球で決勝にたどりついた。