岩内が難敵を次々と討ち破り、15年ぶりの秋全道切符をつかんだ。背番号10の左腕松屋が最後の打者を一飛に打ち取ると、全員がマウンドに駆け寄り、人さし指を空に掲げ、雄たけびを上げた。6打点に好救援とフル回転の松屋は「先発の伊藤(大真、2年)が頑張って投げていたので何とか助けたかった。中学からの仲間と勝つことができてうれしい」と喜んだ。
“精鋭軍団”がついに小樽地区の壁を突破した。松屋や主将の中西倖己捕手(2年)ら、共和中出身の2年生4人が4年前の全国中学8強を経験。松屋は「全国を経験していたので、代表決定戦でも、リラックスしてプレーできた」。17年全道中学軟式大会を制した共和、岩内第一、岩内第二中の「後志選抜」メンバー11人がベンチ入り。「岩内で一緒に甲子園へ」と誓い合って入部した2年生を中心に、勝ち上がった。
主力選手は1年春から公式戦に出場。昨夏は地区2勝も、秋は北照に0−11、今年の春と夏は小樽双葉に3−14、2−22と2季連続で大敗した。3季連続の初戦コールド負けに中西主将は「これだけのメンバーが集まればやれるという気持ちが、甘さにつながっていた」と反省。新チームではあいさつや用具整備、練習メニュー間のダッシュなど、取り組む姿勢からあらためた。精神面を磨きなおし、初戦で夏の南大会王者北照、2戦目で昨年の春、夏と連敗した小樽潮陵、さらに小樽双葉と、3連続でリベンジを果たした。
岩内15年ぶり秋全道進出 全中経験者中心に雪辱
日刊スポーツ[2019年9月18日19時8分]
[匿名さん]