🏐 バレーボール

前途厳しい連敗、もがく中田全日本　女子バレーW杯
9/17(火) 15:58配信時事通信
前途厳しい連敗、もがく中田全日本　女子バレーW杯
韓国に強打を決められる日本＝１６日、横浜アリーナ
◇つくれない「日本の形」

　女子バレーボールのワールドカップ第3日は16日、横浜アリーナなどで6試合が行われ、日本は韓国に1−3（25−23、19−25、22−25、25−27）で敗れ、2連敗で1勝2敗となった。前途の厳しさを感じさせる試合内容。中田久美監督は「自分たちのバレーができていない」と険しい表情だった。

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　第4セット、19−24から25−24と逆転し、セットポイントを握ったところで石井優希（久光製薬）のスパイクがブロックにシャットアウトされた。同点。石井で3連続得点した後、さらに石井に上がったトスだったが、やや短かった。

　セッターの佐藤美弥（日立）は「自分のトスで流れを断ち切ってしまった。いいパスが返ってきたけど、ミドルも使える中でエースに託すのか、迷ってしまった」と振り返る。取り組んできた攻撃の選択肢の拡大は、迷いと紙一重。難しさをかみしめた。

　石井は「勝負する気持ちも大事だけど、ちょっとトスが低くて短くて、ブロックも2枚そろっていたので、うまくリバウンドを取ってもう1回高いボールをもらって打てたらと反省しています。チーム全体でつないで得点しないといけないので、最後はスパイカーの責任」と背負った。

　その後、この日打たれ続けた李在英にレフトから決められ、最後は石井がサーブレシーブをはじいて敗戦が決まった。

　とはいえ、勝敗は最後の2、3点だけで決まるものではない。仮に最終セットに持ち込んでいても、金軟景と李在英にフル回転され、金姫真を絡められたら、この日の日本に対抗するすべがあったか。勝負のポイントはその前に幾つもあり、中田監督は「全ての面で韓国が上だった。スキルもメンタルも」と言うしかなかった。