飲食店相次ぎ値下げ ニセコ地域、夏の客足確保へ懸命
05/12 12:43 更新
「花」の天ぷら定食(800円)。手ごろな価格で地元客確保を目指す
「花」の天ぷら定食(800円)。手ごろな価格で地元客確保を目指す
【倶知安、ニセコ】スキーシーズンが終わり、ニセコ地域で値下げする飲食店が増えている。冬季と比べ20%近く値引きする店もあり、外国人観光客が減る夏の客足を確保しようと店側は知恵を絞っている。
JR倶知安駅近くに昨年末開業した「花 炉端焼き」(36席)は4月下旬から、メニューを一律15%値下げした。同時に始めたランチ営業は700円からと手ごろな価格で、冬季少なかった日本人客が多く訪れるようになった。
近く500円前後のつまみを充実させる。則武新吾マネジャーは「地元客に気軽に来てもらわないと通年営業は厳しい。地場産食材を増やしランチ客を夜の営業につなげたい」と話す。
倶知安町のリゾート地区にある「お月さま&BAR MOON」(78席)は先月、主力のごまみそラーメンを100円引きの880円とするなど全品10〜20%安くした。金井登代表は「夏は次の冬に向け地元にPRする時期。冬は夏の倍以上の従業員を確保するなど費用が膨らむ」と話す。
ニセコ町のリゾート「ニセコビレッジ」内の複数の飲食店も冬と比べ10〜20%値下げ。関係者は「冬は海外の富裕層が多く、日本人客が多い夏とはターゲットが違う」と説明する。