全国のコンビニエンスストアのATMで18億円以上が不正に引き出された事件で、警視庁が北海道に拠点を置く指定暴力団山口組系旭導会傘下「泉組」組長の泉二美男容疑者(49)を不正作出支払用カード電磁的記録供用と窃盗の疑いで逮捕していたことが16日わかった。
泉容疑者の逮捕容疑は、昨年5月15日、自称・会社役員の男(53)と共謀して、東京・渋谷区などのコンビニのATMで、偽造クレジットカードを使って現金あわせて350万円を不正に引き出した疑いが持たれている。
すでに逮捕・起訴されている山口組系大石組傘下「松平興業」幹部の吉田広輝被告(54)をはじめ、複数の「指示役」である暴力団幹部のとりまとめをしていたとみられる。
組織犯罪対策特別捜査隊によると、これまで、出し子に引き出し方法を指示したとして、山口組系組幹部や組員の男らを逮捕してきたが、その後の捜査で、さらに上位にあたる泉容疑者が浮上したという。