🏥 北海道病院・医師

産や育児などで医療現場を離れた看護師（潜在看護師）の復職を支援する、日鋼記念病院（柳谷晶仁院長）の「復職支援研修」が２２日から、室蘭市新富町の同病院で行われている。参加者は、感染対策や注射・採血などの演習を通じて最新の医療事情を把握、復職に向け手応えをつかんでいた。

　長く現場を離れている潜在看護師を「地域医療の貴重な人材」と位置付け、西胆振の医療機関で復帰してもらおうと、２０１１年（平成２３年）から定期的に開催している。今回は２人が参加した。

　初日は医療安全や感染対策に関する講義と、簡易血糖測定、静脈採血の演習を受けた。採血では「患者の血液に触れない、針に触れない」よう配慮。針刺し事故を防止するため、固定爪を押しながら引くと針が収納される「安全型翼状針」の使い方—などを確認した。

　７年間現場を離れていた女性（３４）は「道具だけでなく、消毒一つをみても現場にいた当時とやり方が違う」と話し、真剣に取り組んでいた。研修は２４日まで。同病院は今秋にも再び、復職支援研修を開催する予定だ。

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