佐賀
「ブラック校則」見直しの動き 下着は白、友人宅外泊× 生徒が議論
2020/12/13 11:00
西日本新聞 佐賀版 金子 晋輔
佐賀県弁護士会が11月、県教育委員会に見直しを提言して注目されている「校則」。発達途上の子どもたちの学校生活に必要とはいえ、過度に縛り付けるような内容は近年「ブラック校則」と呼ばれ、全国的に見直しを求める動きがある。県内の現状と改善を模索する現場を追った。
「制服に性差があるのはおかしい」。県弁護士会の提言メンバーの一人、稲村蓉子弁護士はこう疑問を投げかける。
中学校校則を見直す提言のきっかけは、弁護士会が2月に佐賀市で開いたLGBTなど性的少数者に関するシンポジウム。男子はスラックス、女子はスカートといった学校現場の「普通」に悩んだ当事者たちの声が紹介された。
稲村弁護士ら約10人の「調査チーム」は4月から県立中4校、佐賀市立中18校の校則を調べ、現場の教員や生徒にも聞き取りをした。すると、合理的と言えるかは怪しい校則が明らかになった。
[匿名さん]
昔、マフラーとか身に付けてたり、持ち込みがバレた場合、朝早く登校して正門に並び、冬でも関係なくセーラー服とブルマー姿で一週間も挨拶をやらされてました。
[匿名さん]
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[匿名さん]
下着は白、三つ編み禁止、校区外では制服を着用…佐賀県の「ブラック校則」調査で判明
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11月18日(水)10時11分 弁護士ドットコム
下着は白、マフラーは禁止、校区外に出るときは制服を着用すること——。佐賀県内の中学校で時代にそぐわない不合理な校則が多数あることが、県弁護士会の調査でわかった。
弁護士会は見直しを求める提言書を県教育委員会に提出。校則の制定根拠はどのようなもので、どこまでなら許されるのか。提言では、法的な観点からの基準や考え方を示した。
担当した東島浩幸弁護士は「ボンタン(変形学生ズボン)や短ランなど、80年代の非行少年の格好を想定した規定がいまだに残っていました。校則を制定・変更する手続きに、子どもの意見を聞く仕組みを作り、校則の中に子どもの権利について書き込むべきです」と話す。
●下着の肩ひもを出させて色を確認する学校も
佐賀県弁護士会は県内22の公立中に対して情報公開請求をおこない、校則を調査した。
まず目立ったのは、服装に関する規定だ。
・下着は白とする
・靴下は白とする
・マフラー禁止
・制服に名札を縫い付ける
・靴は白とする。中敷も白とする
・セーター、コート、マフラー、手袋の色は白・黒・紺・茶などの色に限定
・コートは学校指定の物を着用。ダッフルコートやフード付きは不可
生徒への聞き取りで、同性の教員が襟元から下着の肩ひもを出させて色を確認している学校もあることが分かった。
[匿名さん]
頭髪の長さや眉毛についても、規定が多くみられた。
・男子の髪型で左右非対称カットやツーブロック、頭頂部を立てるなどの髪型は禁止
・眉毛を剃ってはならない
・整髪料はつけてはならない
・髪を伸ばす場合は、耳より下で耳より後ろで結ぶか、三つ編みにする
(二つ編みにすることを定めたり、三つ編み禁止のところもある)
校外の活動について、制約するものもあった。
多くの中学校で、飲食店やゲームセンター、カラオケボックスなどの立ち入り禁止を定めており、保護者同伴でも認めないとしているところがあった。また、校区外に出るときは、原則として制服を着用するよう定めるところもあった。
提言は「学校が子供の行動を制約できるのは基本的に学校内に限られる。保護者が許可している行動まで校則で一方的に規律することはできないし、学校側の責任を過度に重いものとするので妥当ではない」としている。
[匿名さん]
「ブラック校則」見直しの動き 下着は白、友人宅外泊× 生徒が議論
2020/12/13 11:00
金子 晋輔
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提言書を手渡す県弁護士会富永洋一会長(左)と県教委の外戸口綾子氏
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県立、佐賀市立の中学校の校則で多かった例
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提言書を手渡す県弁護士会富永洋一会長(左)と県教委の外戸口綾子氏
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県立、佐賀市立の中学校の校則で多かった例
佐賀県弁護士会が11月、県教育委員会に見直しを提言して注目されている「校則」。発達途上の子どもたちの学校生活に必要とはいえ、過度に縛り付けるような内容は近年「ブラック校則」と呼ばれ、全国的に見直しを求める動きがある。県内の現状と改善を模索する現場を追った。
「制服に性差があるのはおかしい」。県弁護士会の提言メンバーの一人、稲村蓉子弁護士はこう疑問を投げかける。
中学校校則を見直す提言のきっかけは、弁護士会が2月に佐賀市で開いたLGBTなど性的少数者に関するシンポジウム。男子はスラックス、女子はスカートといった学校現場の「普通」に悩んだ当事者たちの声が紹介された。
稲村弁護士ら約10人の「調査チーム」は4月から県立中4校、佐賀市立中18校の校則を調べ、現場の教員や生徒にも聞き取りをした。すると、合理的と言えるかは怪しい校則が明らかになった。
[匿名さん]
稲村弁護士は「白の下着だと、シャツも白なのでかえって透けて目立ちやすい」と指摘する。靴下のくるぶし丈禁止はチーム内でも疑問の声が相次いだという。確かに謎だ。ファッション性を抑える目的なのか。
学校が指定する防寒具着用時期は「体調はそれぞれ。生徒の判断に委ねるべきだ」とチーム代表の東島浩幸弁護士。暗色系に偏る点も「夜間、塾に通う子は多い。高齢者には車の事故に遭わないよう明るい服を薦めるのに、安全の観点からも変だ」と疑問を呈す。友人宅への外泊禁止は各家庭の指導範囲でよいようにも思える。
◆ ◆
こうした校則は各学校長に制定の裁量がある一方、見直し手続きを明記した校則はゼロ。意義や成り立ちまで説明していたものも乏しかった。東島弁護士は「なんとなく良い悪いではなく、きちんとした判断基準が必要。説明できない校則は見直すべきだ」と訴える。
県教委も3月、校則の見直しを促す通知を県立の中高、特別支援学校に出した。落合裕二教育長は2日の県議会一般質問で「今の観点でみると、どうかなと思うのが散見される」と県内の校則を疑問視。「今回の弁護士会の提言は(県教委の考えと)かなり重なりあう。校則が注目されたことで各学校で問題意識が高まり、見直しが進むと期待している」とも述べた。
[匿名さん]
中村 敏男
大島 央
元教員が勤務していた中学校名は投稿禁止です。
[匿名さん]