社民党の連立政権離脱を受け、同党の現職、近藤正道氏(63)が17日新潟市内で記者会見を行い、今夏の参院選では無所属で立候補すると正式表明した。
党籍は残し、社民の推薦を受けるという。
記者会見で近藤氏は、「連立与党ということで応援してくれた人も多かったがその前提事実が崩れた」と説明。無所属での出馬により「今までの支持母体を最大限維持したまま選挙戦に入りたい」と語り、連立政権下での実績を訴える戦略は変更しないとした。
党籍を残したことについては、「思想信条にかかわり、支援者には社民党支持者もいる」などとし、当選後の会派は未定とした。
他陣営から「選挙目的の党派隠し」との批判の声もあることについて、近藤氏は、「選挙を勝ち抜きたいので、そういう意味では否定しない」としつつ、「『親与党』という立ち位置を明確にした」と強調した。
新潟選挙区ではこのほか、民主党現職・田中直紀氏(69)、自民党新人・中原八一氏(51)、共産党新人・武田勝利氏(46)、幸福実現党新人・笠巻健也氏(39)、無所属新人・安中聡氏(32)が立候補を表明している。