巣立ちの早春。3月7日、校長室でたった一人の卒業式が行われた。
神奈川・日大藤沢高3年の柴田晋太朗君(18)は、押尾良仁校長から卒業証書を受け取った。両親やサッカー部の佐藤輝勝監督、3年生の教師、小学生時代の恩師が見守る中、大きな拍手の音が鳴り響いた。
柴田君は高校2年の夏に骨のがん「骨肉腫」に冒され、闘病生活を送りながらサッカーにも取り組んできた。その様子は2度、当コラムで紹介してきた。
「骨肉腫と闘う18歳ファンタジスタ、未来へ紡ぐ言葉」
「骨肉種から復帰した不屈の18歳、その驚異のゴール」
そして今も、がんとの闘いは続いている。
本来なら3日に卒業式を迎えるはずだったが、インフルエンザにかかった。同日に行われたサッカー部の送る会にも参加できず、病床に伏した。「最後までバタバタして終わるというのは俺らしいな」。そんな柴田君に「卒業式をやろう」と学校側が動いた。8日から再び入院生活が決まっている中での英断だった。
卒業式後、クラス会を経てサッカー部の送る会も行われた。1、2年生が花道をつくり、柴田君をホールへと迎え入れた。既に卒業していた同期の仲間や父兄も駆けつけた。思いは一つだった。誰よりも努力した晋太朗を、みんなで祝って送り出してやろう−。そんな心温まる会の内容を紹介したい。
神奈川・日大藤沢高3年の柴田晋太朗君(18)は、押尾良仁校長から卒業証書を受け取った。両親やサッカー部の佐藤輝勝監督、3年生の教師、小学生時代の恩師が見守る中、大きな拍手の音が鳴り響いた。
柴田君は高校2年の夏に骨のがん「骨肉腫」に冒され、闘病生活を送りながらサッカーにも取り組んできた。その様子は2度、当コラムで紹介してきた。
「骨肉腫と闘う18歳ファンタジスタ、未来へ紡ぐ言葉」
「骨肉種から復帰した不屈の18歳、その驚異のゴール」
そして今も、がんとの闘いは続いている。
本来なら3日に卒業式を迎えるはずだったが、インフルエンザにかかった。同日に行われたサッカー部の送る会にも参加できず、病床に伏した。「最後までバタバタして終わるというのは俺らしいな」。そんな柴田君に「卒業式をやろう」と学校側が動いた。8日から再び入院生活が決まっている中での英断だった。
卒業式後、クラス会を経てサッカー部の送る会も行われた。1、2年生が花道をつくり、柴田君をホールへと迎え入れた。既に卒業していた同期の仲間や父兄も駆けつけた。思いは一つだった。誰よりも努力した晋太朗を、みんなで祝って送り出してやろう−。そんな心温まる会の内容を紹介したい。