東京ヴェルディ、東京23FCとの練習試合で4-1快勝 故障から復帰の巻誠一郎がゴール
[匿名さん]
熊本巻が夜の山道で避難者誘導…サッカーどころでは
日刊スポーツ 4月17日(日)8時3分配信
16日午前2時。熊本県宇城市の山道で、J2熊本FW巻誠一郎(35)は懸命に声を張り上げていた。「グラウンドにクルマを入れちゃってください!」。直前に熊本地震の本震が起き、津波注意報が出た。巻は家族と共に、乗用車で高台に避難したが、ふもとから渋滞が起きていた。
誰も交通整理をする者はいない。自分がやるしかない。乗用車を飛び降り、夜道に立った。山頂手前に、運動場があった。乗用車を乗り入れていい場所ではないが、今は平時ではない。とっさの判断で渋滞の列を流し込み、一気に避難民を山頂へと導いた。
津波注意報が解除されても、建物内には戻れない。16日夕刻の時点で、巻は丸2日を乗用車の中で過ごしている。15日にはチームの全体練習もあったが、その最中も強い地震に襲われた。何より、おびえる家族を置き去りにしてボールを蹴ることは複雑だ。「正直、今はサッカーどころではないと思います」。16日にはピッチは自衛隊や警察の救援活動の拠点となり、全体練習は不可能に。17日のアウェー京都戦も中止になった。
それでも、巻は熊本にとどまる。「ふるさとですから。今もお世話になっているし」。学生時代の友人と連絡を取り合い、家族ごとに足りない物資を確認。うまく交換するよう取り持ったり、県外の友人に手配を依頼するなど、周囲の避難生活の手助けを試みる。
チームのために走り、体を張る姿勢で、ジーコ監督やオシム監督など、歴代の日本代表監督にも信頼されてきた。「それも育ててくれたふるさとのおかげ」と巻は言う。そして、今度は天災に苦しむ地元熊本のために走り、体を張る覚悟を固めた。
[匿名さん]
震災、故郷のため涙して動いた 引退発表のFW巻
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堤之剛 2019年1月17日06時00分
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熊本地震後、熊本への思いなどを涙ながらに話す巻=2016年4月
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サッカー選手として、数字以上のものを故郷に残したと思う。15日に現役引退を発表した巻誠一郎(38)。W杯にも出場したストライカーは、ロアッソ熊本に加わった2年後に熊本地震に遭うと、地域の復興を願って奔走した。
元日本代表の巻誠一郎が引退 W杯ドイツ大会メンバー
人目をはばからず、号泣していた。熊本地震の本震から5日後の2016年4月21日。熊本市内のクラブハウスでのミーティング後、報道陣の前で取材に答えた巻は、顔をゆがめながら話した。「熊本が大好きだし、正直サッカーを頑張ろうとはなりにくい気持ち」
熊本県宇城市出身。生まれ育った土地の甚大な被害に、心底、心を痛めていた。人はこんなに泣けるものなのか。私がそう思うくらい、ずっと泣いていた。
[匿名さん]