>>19
確かに九州の高校野球は弱いと言われても、その現実は否定出来ない面はある。今から20数年も前に朝日新聞で読んだのだが、確か13年の空白という見出しで10回程に日を分け連日掲載されていた。そこには、甲子園に於いて当時、九州勢で唯一、春夏一度ずつの全国優勝経験のある津久見高の故・小嶋監督を始めとする幾人かの名監督が登場しては体験談や私的考え等を述べていたり、対戦した全国の相手校監督のコメントが語られているものだった。その中で'79年のセンバツVを経験した浜松商高の磯部監督(当時)のコメントに深く感銘した事がある。第二戦での対戦相手は'80年夏の大分商高(元巨人軍・岡崎郁氏の一年後輩にあたる)だったが、当時の九州勢の低迷を「従来、木製バット時代に於いて強打を売りにしてきたものの、金属バット導入後の'70年代中頃からは、明らかに全国との隔たりが無くなってしまった事により、結果対等化した」と評していた。当時私も、磯部氏のコメントが最も図星のようで納得せざるを得なかった想いがある。あれから25年の月日は流れたわけだが、昨今の智弁和歌山を始めとする豪打で優勝を成し遂げている全国区の学校の現状を見るにつけ、九州勢自体がまだ充分に完全燃焼出来ていないのでは?とも思う。それは同じく九州に根を下ろし在住している立場である者としての一意見でもある。そう言えば、近年、甲子園での歴代優勝校の上位にランク付けされている学校の中に、何故か九州7県出身の監督が多いのも、何かしらの偶然だろうか。