二刀流で狙う頂点=複2種目挑戦の渡辺−世界バドミントン
2019年08月19日07時35分
ジャパンオープンの男子ダブルス2回戦で、シャトルを追う渡辺勇大。奥は遠藤大由=7月25日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ
【バーゼル(スイス)時事】来年の東京五輪を目指すバドミントンの日本代表で、男子ダブルスと混合ダブルスの2種目で世界トップをうかがう位置にいるのが渡辺勇大(日本ユニシス)。19日開幕の世界選手権では、過去に日本勢の優勝がない両種目で頂点を狙う。
現在の日本A代表で最年少の22歳。中学と高校で1学年先輩の東野有紗(日本ユニシス)と組む混合複で2018年全英オープンを初制覇して飛躍し、32歳のベテラン遠藤大由(日本ユニシス)との男子複でも国際大会で優勝を重ねる。世界選手権開幕直前の世界ランキングは混合複が3位、男子複は5位で、両種目での東京五輪出場が実現可能な状況だ。
身長167センチと小柄だが、運動量と正確なレシーブを武器に成長。「はたから見れば劣勢でも、のし上がっていけるのがバドミントンの面白さ」と自信を込める。男子複で5位に入った16年リオデジャネイロ五輪後に渡辺と新しくペアを組んだ遠藤は「この年(若さ)にして、大きい大会で臆さない」と精神面のたくましさに一目置く。
トップレベルで2種目を両立させる選手はほとんどいないが、渡辺は「自分ではこれが当たり前。できると思っている」と言い切る。男子複の速い展開でのプレーは混合複に生き、その逆もあってプレーの幅を広げている。「伸びしろはまだまだある」と自分への期待感を口にしている。
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[匿名さん]