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続き
>日英両国は重要な多国間協力体にお互いを引き入れる動きも活発化している。
日本は、米国、豪州、インドとともに進めている安全保障協力体(クアッド)に英国が参加することを支持する一方、
英国は米国、カナダ、豪州、ニュージーランドと機密情報を共有する
「ファイブ・アイズ」に日本が参加することを提案している。
>昨年7月、河野防衛相(当時)は英保守党の中国研究グループのセミナーでファイブ・アイズとの連携強化の考えを表明した。
英下院外交委員長もこれを歓迎する意向を示し、
昨年9月にはジョンソン英首相は議会内で「日本のファイブ・アイズ加盟は英国側の考えである」と述べた。
>「近年、日本とファイブ・アイズ加盟国との間での関係強化の動きが頻繁に見られる」との指摘もある(1月22日付現代ビジネス)。
海上自衛隊と米国海軍との間の情報共有が進んでいることは周知であるが、
昨今の北朝鮮の核実験や弾道ミサイル発射に対する警戒・監視を通じて、
日本とファイブ・アイズ加盟国との間の連携が進んでいる。
>日本のファイブ・アイズ加盟については、英国とともに豪州も秋波を送っている。
豪州のモリソン首相は、コロナ禍にもかかわらず昨年11月に来日し、
菅首相との間で安全保障・防衛協力や経済の分野で協力関係を強化する日豪首脳共同声明に署名した。
豪州は5G移動通信ネットワークから中国のファーウェイを排除し、
新型コロナウイルス感染症についての「中国責任論」を掲げるなど米国に同調したことから、
中国から容赦なく報復を受け、経済は戦後最大の危機を迎えている。
豪州でも傍若無人な中国に対する不満が高まっているのは英国と同様であろう。