>>447
例えば、統合失調症は時代や人種を問わず約100人に1人が発症しますが
一卵性双生児(遺伝情報が全く同じ)の片方が統合失調症を発症した場合
他方が発症する割合は約50%であるといわれています。もし統合失調症の発症が遺伝だけで決まるのであれば
一卵性双生児の片方が発症すれば他方も100%発症するはずです。したがって、統合失調症の発症に遺伝が影響していることは確かですが、環境やストレスなど、後天的な要素も影響していることがわかります。
また、幼少期から成人までの間、個人の考え方や行動パターンが形成される途中では
身近にいる人物(多くは親)から多大な影響を受けます。
したがって、例えば、ある親子がどちらも、ストレスが加わった時に「極端に大騒ぎして他人を責める」という行動を示す場合、それはあたかも「親から子に遺伝している」ように見えるでしょう。