■一見ふさふさの芝コースに見えるが
稍重からスタートして「どこまで悪化することやら」と心配した中京競馬場だったが、1週目を終えた段階では、見た目にも芝コースはさほどダメージを受けた感じはない。
では馬券の方もさぞやスピード重視の的中傾向が出ているかと言えば、これがまたそうでもない。
すでに中京は「時計に頼らない」堅実型の馬が強みを発揮し、これ以降はますますパワー型にシフトしそうな雲行きだ。
■開幕週の1200で早くもその兆候が
その傾向が顕著だったレースとして、先週日曜8Rの500万下芝1200を挙げてみる。
1着 ナーウル 3人気 タイム1分9秒1
2着 プレシャスロード 11人気
3着 ペスカネラ 5人気
1人気 ビックリシタナモー13着
2人気 アタックバイオ12着
1、2着馬の前走は京都で同じレースを走り、ともに09秒台でしか走れず凡走。
どっちも持ちタイムに限界があり、勝ちタイム1分09秒1はぎりぎりの好走ライン。
いっぽう人気を裏切ったビックリシタナモーは、前2走続けて08秒台で走って1番人気に。
しかし時計が必要でない中京コースでは、軽い走りの母父サンデーの血も災いしたか、いいところなく惨敗。
そうそう、血統といえばこのレース、1、2、4着(17人気!)がすべて「ブラックタイド産駒」だったのも特筆もの。
ブラックタイド産駒は「母方の血を受け継ぐ」が基本だから、トウカイテイオー、Sバクシンオー、Fデピュティ産駒だと思えばよい。みんな道悪がうまそうな血だね。
■これをふまえて最終週の中京記念に挑め
2016年7月24日中京記念
1人気ダッシングブレイズ→前走京王杯SCで1分20秒0!
2人気トウショウドラフタ→前走マイルCで1分33秒台!
3人気タガノエスプレッソ→開幕週中京で1分33秒6勝ち
→すべて惨敗
そうじゃないんだって!狙うのは前走でスピードを誇示した馬じゃない!
1着7人気ガリバルディ→重の米子S組、稍重2着、不良3着あり
2着6人気ピークトラム→稍重の谷川岳S勝ち馬
3着4人気ケントオー→重の米子S勝ち馬
むしろ、前走重馬場で堅実に力をみせた地味な馬、これを狙い撃ちしたいのだ。
ちなみに忘れもしない4着はどん尻16人気!のダンスアミーガで、オジサンこの馬買ったんだけど、首差で複勝逃したっていうね。
前走京王杯SCはルメールなのに14着大敗で、とても2着ダッシングブレイズにかなうわけないと思うっしょ?
違うの、これが「馬場マジック」なのよ〜。
▼持ちタイムがない馬こそ、自分のタイムだけは走る
良でも重でも同じ時計で走るから、波乱の立役者になるのだ。
タイムだけ見ちゃだめよ〜。
【日時】2017年07月10日(月)
【提供】YAZIUP