横浜市の輸入業者が中国から仕入れた生のライチから、基準値を上回る量の農薬が検出されたとして、横浜市保健所はこの業者に対して食品衛生法にもとづき、全量660キロを回収するよう命じた。
ライチはすでに販売されているという。
食品衛生法違反があったのは、横浜中華街の輸入業者「明興(めいこう)商事」(横浜市中区)が今月18日に中国から輸入した、紙箱入りの「プリンセスグリーンライチ」(1カートン4キロ入り)。
厚生労働省横浜検疫所が8カートンから3キロを抽出して検査したところ、「4-クロルフェノキシ酢酸」が国の基準値を上回る0.03ppm(基準値:0.02ppm以下)検出された。
「4-クロルフェノキシ酢酸」は果物を大きく育てるために使う成長調整剤で、日本国内での1日あたりの許容摂取量は、体重1キロあたり0.022mgとされる。
今回の検出量だと、仮に体重50キロの人がこの先毎日36キロ食べても健康への影響はない数値だという。
輸入されたライチはすでに市場に流通しており、横浜保健所は30日、明興商事に対して全量の回収命令を出した。
【日時】2017年05月31日(水) 17:25
【提供】ハザードラボ