2017年上半期最大のブレーク芸人といえば、やはりブルゾンちえみ(26)だろう。
バラエティ番組だけでなく、ドラマ『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)にはメインキャストの1人として出演し、独特な存在感を発揮している。
しかし、ブルゾンの同ドラマへの起用について、違和感を抱いている関係者も少なくないようだ。
テレビ誌記者はこう話す。
「ドラマのスタッフが、昨年12月の時点で、ブルゾンにオファーをしていたというんです。ちょっとオファーのタイミングがおかしいのではないかと、業界関係者は首をかしげていますよ」
ブルゾンのブレークのきっかけとなったのは、今年1月1日に放送された『ぐるナイ!おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴今年も誰か売れてSP』(日本テレビ系)。
つまり、昨年12月の時点では、まったくの無名だったのだ。
そんなタイミングで、主要キャストでのドラマ出演オファーがくるというのは、普通ならあり得ない話だ。
「フジテレビがブルゾンのブレークを予見していたということではなく、12月の時点でブルゾンのブレークが確定的だったのでは? というのが、業界内での見方です。つまり、ナベプロはブルゾンをゴリゴリに押すことを、昨年のうち決めていたということでしょう。その後のブレークもドラマの出演も、いわばナベプロのシナリオ通りなんじゃないですかね」(同)
ブルゾンの「キャリアウーマン」のネタについて、伊集院光は2月27日放送の『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)で、「作られたにおいがする」と発言している。
世の中にウケるネタを作るために、渡辺直美、平野ノラ、ゆりやんレトリィバァといった女性芸人の要素がわかりやすく合成されていると感じているようだ。
「ブルゾンのネタは放送作家が会議室で作ったものだと感じている業界人は、伊集院さんだけではありません。あまりにもマーケティング戦略的な雰囲気が漂っているところも含めて、やっぱりナベプロのシナリオ通りなんだと思いますよ」(前出記者)
ブルゾンが所属するワタナベエンターテインメントは、ネプチューン、アンガールズ、ハライチなど人気芸人を多数擁しているものの、女性タレントについては手薄に感じているという。
「ナベプロには、バラエティのひな壇で活躍し、ゆくゆくはMCも務められるような女性タレントがいないんですよ。AKB48の柏木由紀も微妙だし、イモトアヤコについては『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の縛りもあって、基本的に日テレがメイン。だから、ナベプロ的には女性タレントのブレークが常にテーマだったんです。そういう意味では、ブルゾンのゴリ押しは、ナベプロの悲願達成のためのプロジェクトなのかもしれないですね」(放送作家)
ここ数年のパターンとしては、一発屋芸人の系譜に入ってもおかしくないブルゾン。
所属事務所の看板を汚さないためにも、必死で踏ん張るしかなさそうだ。
【日時】2017年04月29日(土) 09:00
【提供】日刊サイゾー