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香港科技大学が3月下旬に明らかにしたところによると、同大学は人工知能（AI）を利用し文化的背景の異なる10人の「AI講師」を設計した。同大学はこれにより教育モデルを刷新し、学生の学習意欲を刺激し、授業への参加度を高める上、将来的には学生の好みや興味と結びつけ、パーソナライズされた「AI教室」を設計しようとしている。科技日報が伝えた。

香港科技大学の関係責任者によると、「AI講師」は香港科技大学（広州）コンピューターメディア・芸術学分野の講座教授で、香港科技大学メタバース・コンピュータークリエイティブ研究センター長の許彬氏が率いるチームが研究開発したものだ。バーチャルイメージで学生に授業を行う。独自に研究開発した3Dモーション生成システムにより、作り出された「AI講師」の動きがより滑らかで自然になる。研究開発チームは毎回の授業後に学生に感想を聞くことで、「AI講師」のスタイル、言葉遣い、表現方法の違いが学生の学習効果への影響を調べ、「AI講師」に対して的を絞った調整を行う。

許氏は、「『AI講師』は学生に新たな学習体験をもたらすだけでなく、デジタル教育に全く新しい研究の方向性をもたらしている。『AI講師』は教師との相互補完が可能で、退屈なトピックをより面白くすることができる。また学生の多様化した学習のニーズを満たし、新たな教育モデルを模索する教師の助けになる」と述べた。

香港科技大学は「AI講師」に「クリエイティブSNS」カリキュラムの一部の内容を担当させている。授業内容には、ストーリーテリングスキルを高めるためのSNSの活用、SNSの社会への影響の理解などが含まれ、学生にSNSの特徴を把握させ、マルチメディア技術などを活用した関連する学術研究のやり方を学ばせる。このカリキュラムは香港と広州のキャンパスの学生向けに同時に行われる。（提供/人民網日本語版・編集/YF）