タイの大気汚染問題を受けて、プラユット首相は600の工場に稼働停止をするよう命じました。
2019年2月6日のタイ現地大手英字メディアのBangkok Postが伝えています。
報道によると、プラユット首相は600の工場に一時稼働を停止し、排煙への対策をするよう命じました。
プラユット首相は、約10万の工場を検査し、そのうち1700の工場が汚染を引き起こしている可能性があると判断されたため、そのうち600の工場に操業の一時停止を命じた事を語りました。
また、プラユット首相は当局による散水の対策を馬鹿にしないように言い、これは大気中の汚染のうち大きな粒子の汚染を抑える事に効果があることを説明しています。
加えて、汚染スモッグのうち小さな粒子の汚染は、その大半が自動車の排煙によるもので、一部の自動車所有者が排煙を綺麗にする機械を外しているのがわかっているとした上で、排煙を綺麗にする機械を確実に自動車につけている事を確認、徹底するようにタイ運輸省が求められて実施していることを語りました。
上記が、報道されている概要です。
汚染対策がされていない工場を調べ、そこをピンポイントで改良をする、自動車の排煙を綺麗にするなど、汚染スモッグの原因を減らす取り組みが発表されました。
外国人としても、大気汚染の根本的な取り組みが進む事を期待しています。
これが実効性がある形で実施が徹底され、大気汚染が改善すれば、現政権への大きな功績となりそうですね。
一方で、今週後半と来週には汚染スモッグの悪化が予測されています。
■汚染スモッグの注意と対処法について
PM2.5を含む汚染スモッグの空気が、タイでも公害として深刻化しています。
この空気を吸い込んでいると、PM2.5は呼吸器の奥の肺胞などに容易に入ることから、呼吸器が深刻な被害を受けてしまいます。
これにより、特に呼吸器系の肺がんやぜんそく、気管支炎などのリスクが高まります。
汚染スモッグの酷い折は、外にいる時はマスクの着用などが必要ですが、通常のマスクでは超微粒子のPM2.5は防げません。
N95マスク(*1)や、日本のDS1(*2)のように、PM2.5を防ぐことができるマスクを着用される事が必要です。
*1:米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生研究所)が定めた規格。
*2:日本の厚生労働省が定めた規格。DS1やDS2などの種類がある
DS1は日本の規格のため、タイでPM2.5対応マスクを購入の際は「N95マスク」と言われる方が、伝わりやすいです。
特に小さな子供さんや、妊婦、老人、疾患がある方は、汚染スモッグに被害を受けないよう、気をつけられて下さい。
【日時】2019年02月06日(水)
【提供】タイランドハイパーリンクス