実際には保有していない株の購入をもちかける詐欺事件で逮捕・起訴されている首都圏に住む男3人が、東京の80代の女性から現金60万円余りをだまし取ったとして2日、詐欺の罪で追起訴されました。警察は今後、2800万円余りの被害についても追送検する方針です。追起訴されたのは、千葉県市川市の原口理被告(34)、埼玉県上尾市の田中健次被告(53)、それに、東京・北区の大橋修被告(50)の3人です。
検察などによりますと、3人は共謀して去年3月、東京・目黒区に住む80代の女性に対し、実際には株を保有していない企業のパンフレットを送りつけたうえで、電話で株の購入をもちかけ、都内のコーヒーショップなどで購入代金を受け取る手口で、4回にわたり現金合わせて63万円余りをだまし取ったとして、詐欺の罪に問われています。検察は認否を明らかにしていませんが警察の調べに対し、3人はいずれも容疑を認めていたということです。3人は、同様の手口で茨城県の男性から270万円余りをだまし取ったとして詐欺の罪ですでに起訴されています。また、警察は、3人がほかにも、全国の男女6人から合わせておよそ2840万円をだまし取った疑いで、今後、追送検する方針です。