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>>1からの続きです)
それだけに、東口は「多くの方に迷惑をかけてしまった」と頭を下げた。続けて、他の事務所から
引き抜きはなかったと説明し、「東京進出さえすれば、どこか一つくらい声が掛かると安易に思ってたんです。
僕らの考えが甘かった。アホやったなって思います」と見通しが立っていない中での離脱だったと明かした。
コンビとして待遇面に不満のあったことが原因の一つだった。テレビのレギュラー番組はなく、
単価の高い仕事は少なかったとはいえ、コントNo・1決定戦「キングオブコント2012」で準優勝した
昨年の年収は100万円以下。森田は「お金だけが問題ではないですが、手応えのなさにヘコんだことはありました」と振り返った。
フリーの苦労を尋ねると、東口は「何から何まで自分たちで準備しないとアカンのは大変ですね」とポツリ。
今月27、28日に大阪・梅田のHEP HALLでフリー初の単独公演「野良」を開催するが、ライブ会場の客席の配置、
照明や音響など調整からポスターのデザインまで、すべて2人で用意した。
声をそろえて「マネジャーさんがいてくれたらって思いますね」と、
後ろ盾のありがたみを痛感している。
ライブでは新ネタを含む9本のコントを披露する予定。連日深夜のファミレスで
8時間近くネタ合わせに励んでおり、森田は「まさに野良。僕らの現状をよく表している」と
タイトルに込めた思いを吐露。5月1日から3日まで、東京でも同公演を開催するだけに、
東口は「しんどいですが苦労は覚悟の上です」と再出発へ意欲を見せた。(了)