>>6チベットではなくて中国の唐からです。
チベット密教は正統の流れとは違う流れになります。
そもそも密教はインドのバラモン教の一種です。
バラモン教は手に印を結び、怪しげな呪文を唱える事によって、神々の力を得ようとしましたが、密教はそこに心三摩地に住する事により、神仏と一体となる即身成仏の方法を唱えたのです。
そして宇宙そのものをお身体としている大日如来の一体となり、宇宙そのものと一体になる事を目的とした宗教です。
一見他の宗教から見ると、怪しげな真言を唱え、怪しげな作法をして、護摩を焚き祈祷をする為に、怪しげなカルト宗教のようにも思えますが、それらは全て宇宙と一体となる為の修法なのです。
空海は、まさしくそれを体得した人物であるため、様々な奇跡を体現しました。
その為さまざまな祈祷をして、現世利益を人々の前で具現化したのです。
その力を信じた時の皇族達に信頼されたのはその為です。
今でも、成田山、川崎大師等の真言密教の寺院に多くの信者たちが現世利益を求めて参拝するのはその為です。
ですから不思議と、真言密教の寺院で行われる祭事には雨が降りません。
今の僧侶は昔の僧侶の様に法力を持っていませんが、それでも多くの真言密教の僧侶が集まる祭事には不思議と晴れになります。
たとえ雨が降っていても、不思議とそのお祭りをしている時には雨がやみます。
雨乞いの行事の時には雨が降りますが。
それが真言密教の偉大なるところであり、他の宗派にはまねのできない力です。
各僧侶が神仏と一体となって宇宙と一体になっているのですから、当然と言えば当然なのですが。