2002年4月、ザ・スクープは検察庁の現役最高幹部の驚くべき証言を放送した。当時、大阪高検公安部長の要職にあった三井環氏は、鳥越キャスターによるインタビュー直前に微罪で逮捕(裁判では証言封じのためのでっち上げだと主張)されたが、事前取材で、こう内部告発していた。
「検察庁全組織、地検、高検、最高検察・・・くまなく裏金が存在する。検察の調査活動費は、全額裏金に回っている。」
調査活動費とは、日本全国の検察庁が事件の調査や情報収集のために使う、いわば「検察の捜査費」である。法務大臣や検察トップの原田検事総長は裏金疑惑を全面否定したが、番組では、三井元公安部長の告発を裏付ける決定的な内部資料を入手し、第2弾、第3弾の放送に踏み切った。コピペ