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釣魚台（日本名：尖閣諸島）近海の台湾領海内で１０日、日本の巡視船と台湾の遊漁船が接触した事故で、台湾の劉兆玄行政院長は１３日の立法院答弁で、日本との領有権をめぐる争いでは、問題解決の最終手段として「対日開戦の可能性がある」という強硬姿勢を示した。

中央通信によると、台日の主権が絡む釣魚台をめぐる問題で、開戦は最終手段になると発言した劉院長に対し、中国国民党選出の立法委員が開戦の可能性があるかと確認したところ、院長はこれを肯定した。台湾では事故をきっかけに反日的な報道が日増しに過熱している。

一方、欧鴻錬外交部長もこの日、日本側に拘留された遊漁船の船長が同日中に釈放されない場合、許世楷駐日代表を台湾に召還すると言明した。

船長は発言直後に日本側が譲歩し釈放されて帰台した為、結果的に駐日代表の召還は見送られるとみられるが、５月に政権復帰した国民党は、「一つの中国は中華民国」という虚構を抱え、沖縄県は『琉球』と表記して『自国領土』とみなし、琉球と釣魚台への領有権を主張している。

台湾では１２日に総統府が「釣魚台 (日本名：尖閣諸島) は中華民国の領土だ」とする声明を発表したが、台湾海軍の艦船が１８日、立法委員らを乗せて釣魚台海域に展開し、台湾側の主張を訴える計画である。