覚悟は決めた。深夜スタート&猛暑の二重苦にも腹を据え、50キロの長丁場に挑む。途中棄権となった15年世界選手権(20キロ)以来となる日の丸。鈴木は「ドーハで勢いをつけて東京へ。優勝、メダルを取ることで今後の競技生活に生かしたい」と意気込んだ。まず狙いを定めたのは、世界金での東京切符だ。
4月の日本選手権で優勝した直後には「世界選手権を回避して東京五輪1本に絞るか考えたい」「自分は20キロのスペシャリストという自負がある」と世界選手権、そして50キロに対する迷いものぞかせた。だが、数日後には世界選手権への挑戦を決めた。「暑さの中での50キロを経験したことがないので、東京を50キロで考えるならドーハで暑いレースを体験するのも大事だと思った」と決断に至った経緯を明かす。
得意の20キロに対するこだわりも今は少なくなっている。「50キロも50キロで楽しいと感じている。東京も50キロという気持ちになっている」。背景には若手の台頭もある。20キロでは、社会人1年目の山西利和(愛知製鋼)や学生の池田向希(東洋大)らが高速レースを展開。「来年の東京五輪で金メダルを取るには50キロの方が近いと考えている。20キロは若手に任せて、自分は50キロで世界一の景色が見たい」
もちろん50キロに出るからには日本人最上位メダルで得られる東京五輪代表、そして東京五輪での頂点を目指す。「単純に世界大会でメダルを取ったことがないので欲しいし内定も得たい。東京では金メダルを目標に掲げようと思っている」。世界一美しいとも言われる歩型を武器に、ドーハ経由東京行きの最短距離を歩む。
(川村庸介)
4月の日本選手権で優勝した直後には「世界選手権を回避して東京五輪1本に絞るか考えたい」「自分は20キロのスペシャリストという自負がある」と世界選手権、そして50キロに対する迷いものぞかせた。だが、数日後には世界選手権への挑戦を決めた。「暑さの中での50キロを経験したことがないので、東京を50キロで考えるならドーハで暑いレースを体験するのも大事だと思った」と決断に至った経緯を明かす。
得意の20キロに対するこだわりも今は少なくなっている。「50キロも50キロで楽しいと感じている。東京も50キロという気持ちになっている」。背景には若手の台頭もある。20キロでは、社会人1年目の山西利和(愛知製鋼)や学生の池田向希(東洋大)らが高速レースを展開。「来年の東京五輪で金メダルを取るには50キロの方が近いと考えている。20キロは若手に任せて、自分は50キロで世界一の景色が見たい」
もちろん50キロに出るからには日本人最上位メダルで得られる東京五輪代表、そして東京五輪での頂点を目指す。「単純に世界大会でメダルを取ったことがないので欲しいし内定も得たい。東京では金メダルを目標に掲げようと思っている」。世界一美しいとも言われる歩型を武器に、ドーハ経由東京行きの最短距離を歩む。
(川村庸介)