海の向こうではイチロー(マーリンズ)の代打安打数が話題になった(27安打、メジャー記録に1安打届かずシーズン終了)。
それでは、NPBでの代打陣の成績はどうだったのだろうか。
ここまでのセ・リーグの代打安打数ランキングを見ていこう。
■セ・リーグ:代打安打数ランキング
今季のセ・リーグの代打安打ランキングの上位10傑は以下の通りだ。
1位:伊藤隼太(阪神)17安打(代打打率.258/2本塁打/8打点)
2位:西川龍馬(広島)15安打(代打打率.341/2本塁打/13打点)
3位:亀井善行(巨人)13安打(代打打率.342/0本塁打/17打点)
4位:脇谷亮太(巨人)12安打(代打打率.267/0本塁打/0打点)
5位:亀澤恭平(中日)11安打(代打打率.440/0本塁打/3打点)
6位タイ:新井貴浩(広島)10安打(代打打率.323/1本塁打/10打点)
6位タイ:松井佑介(中日)10安打(代打打率.400/1本塁打/8打点)
6位タイ:大松尚逸(ヤクルト)10安打(代打打率.152/2本塁打/11打点)
9位タイ:荒木貴裕(ヤクルト)9安打(代打打率.290/1本塁打/5打点)
9位タイ:石川慎吾(巨人)9安打(代打打率.257/1本塁打/3打点)
(成績は10月3日現在、カッコ内の成績は代打時のもの)
■ドラ1が代打で活躍、伊藤隼太
リーグトップの代打安打数をマークしたのは伊藤隼太(阪神)。
9月10日のDeNA戦では、同点の9回裏2死満塁という場面で代打起用され、ライトフェンス直撃のサヨナラ二塁打を放つなど、印象的な活躍が多かった。
代打の起用が増えたため、打席数はそう多くないが、出場試合数は73試合。
これまで最多だった2015年の63試合をすでに上回った。
2011年のドラ1の存在感がここにきて高まっている。
■冷静かつ勝負強い新井貴浩
さすがの勝負強さを見せているのが新井貴浩(広島)だ。
シーズン打率.292も上々だが、代打では.323と、それ以上のアベレージを残している。
しかも、代打での8四球はリーグトップ。
緊迫した場面でも冷静にボールの見極めができている証にほかならない。
40歳のベテランが、まさに「不惑」の打席を実現していると言えよう。
■確率は低いが、当たれば値千金の大松
大松尚逸(ヤクルト)は代打打率.152。
このランキングの中では最下位ながらも、リーグ3位の11打点を挙げている。
また、2本の代打ホームランは、いずれもサヨナラ弾。
その反動というわけではないだろうが、17三振はリーグ最多となってしまった。
三振を恐れず、常に「狙って」打席に立っているということか。
対戦するバッテリーとしても、大事な場面で振ってくる打者は怖いもの。
今後も、豪快な一打に期待したい。
■代打ホームランキングはバティスタ
ちなみにリーグ最多の代打本塁打を記録したのは、ここにはランクインしていないが、バティスタ(広島)だ。
代打では7安打(31打数)で、その内訳は、6月3、4日に放った2試合連続代打アーチ(1軍初打席から2打席連続本塁打でもあった)を含む本塁打4本、二塁打1本、単打2本。
6月に支配下登録されてからの出場だったにも関わらず、トータルでも11本塁打と破格のパワーを見せつけた。
最近は、「カタコト通訳」でおなじみのクレートさんとともに上がるお立ち台でのヒーローインタビューも大人気。
個性的な実力者が多いことも広島の強さの一因だ。
【日時】2017年10月06日(金) 16:05
【提供】デイリーニュースオンライン