チンコの掃除
世間を騒がせたことへのけじめとして辞職するはずが、議会が不信任決議案を出したら議会を解散し、自身も辞職の上でダブル選挙を戦うとのこと。
けじめと責任のつもりが解散を盾に「恫喝」しているようにも見えますが…?詳細は以下から。
◆市長「けじめで辞める、でも8月まではやる」
市役所内で家庭用サウナを持ち込み使用していた問題で、元維新の大阪府池田市の冨田裕樹市長が辞職する意向を固めました。
辞職理由は「一連の問題で世間をお騒がせし、混乱させたことにけじめと責任をとるため」としていますが、すぐに辞めるつもりはないようです。
冨田市長は「いま辞職して選挙になり、高齢者を危険にさらすことは避けたい。8月中には必ず高齢者のワクチン接種を終了させなくてはならない。そのめどが立てば、けじめとして辞める」と語っています。
◆百条委は「不信任決議相当」
ただしこの問題では市議会調査特別委員会(百条委員会)が設置され、市長にも尋問を行った上で、今月報告書案が出されました。
そこではサウナ持ち込みを「市長としてあるまじき行為」としたほか、市職員への大声での叱責や使用済みタオルを洗わせるなどのパワハラ行為も認定しました。
また昨夏の休暇時に「淡路島に帰省した」と議会で答弁したものの実はバイクで九州旅行していたこと、自宅との往復に公務用タクシーチケットを計15回使ったこと、公務用の市役所駐車場の定期券を個人事務所に置いて後援者に使わせていたことも判明。
百条委は「不信任決議が相当」とする調査報告書案を可決した上、百条委で虚偽証言したとして地方自治法違反での告発相当とも記されました。
市議会は27日に冨田市長への不信任決議案を採決する予定。可決されれば冨田市長は10日以内に議会を解散しないと失職しますが、朝日新聞の取材では、全22議員のうち4分の3以上が賛成する見込みとなっています。
◆議会解散を「人質」に不信任決議をけん制
冨田氏は上記の理由から「議会には『選挙にならないように配慮願いたい』と打診しようと思う」とし、不信任案可決を回避したい考えを示しましたが、提示した解決策は驚くべきもの。
産経新聞によると、可決されたら議会を解散し、自らも辞職して市長選に立候補する「ダブル選挙」に持ち込むつもりとのこと。市長選挙と市議会選挙も同時に行えば人の流れは当然増加し、ワクチン未接種の高齢者をさらなる危険にさらすことになります。
これはつまり議会解散を人質にとり、ダブル選挙での感染拡大の責任を不信任決議を出した議会に押し付けようというもの。元維新所属であり、パワハラ認定もされた冨田市長らしい対抗策ですが、池田市民の理解を得られるのでしょうか。