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東京の上野動物園は16日、ジャイアントパンダのオスに発情の兆候が現れたとして、パンダ舎の観覧通路の外側に高さ約3メートルの目隠し用のフェンスを設置すると発表した。

メスには、その兆しがみられていないという。

ジャイアントパンダは、一般的に2月〜5月ごろに繁殖期を迎えるが、この間にメスの妊娠の可能性が高まるのはわずか数日間だという。

現在、2頭は柵越しにお互いを確認できる屋外飼育場で自由に過ごしているが、動物園によると、オスのリーリーには先月上旬ごろから、明け方に室内を歩き回ったり、壁などにお尻をこすりつけるマーキングの回数が増えるなどといった発情の兆候がみられるようになった。

メスのシンシンには、今のところその兆候はないという。

動物園では、自然交配を目標に、2頭がいつでも交配できるよう、屋外飼育場への慣らし飼育を実施したり、それぞれの飼育室の間の目隠しを取り外すなどの作業を行ってきたが、繁殖には至っていない。

リーリーとシンシンは、ともに2005年夏に中国の臥龍保護センターで生まれ、2011年に上野動物園に来園。

2012年に初交配し、シンシンは7月にオスの赤ちゃんを出産したが、わずか1週間で死亡した。