鹿児島県の桜島では29日以降、噴火活動が相次ぎ、夜間には火山雷が観測された。
錦江湾奥の姶良カルデラでは、地下深くへのマグマ供給が続いており、気象庁は「今後も火口から1キロ以上飛散する噴石や火砕流のおそれがある」と引き続き警戒を呼びかけている。
桜島では先月20日以降、1日あたりに発生する噴火回数が少なく、比較的穏やかだったが、29日未明に爆発的噴火が発生し、噴煙が火口から2800メートル上空に立ち上り、昭和火口からは大きな噴石が飛散して、4合目(800〜1300メートル)まで達した。
国土交通省が火口東側の黒神川1号ダムに設置した火山監視カメラを観測している鹿児島大学の井村隆介准教授は昨夜(1日)9時半ごろから11時50分にかけて、噴火に伴って噴出する溶岩や火山雷を目撃。
気象庁は噴火警戒レベル3を維持し、噴石や火砕流への警戒、爆発的噴火に伴って発生する空気振動に注意するよう呼びかけている。
■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。
【日時】2017年10月02日(月) 10:31
【提供】ハザードラボ