お笑いコンビ・ピースの綾部祐二(37)が、9月28日スタートの連続ドラマ『別れたら好きな人』(東海テレビ制作/フジテレビ系)に主演する。
"昼ドラ"初出演にして初主演となった綾部は、「こんな幸運に恵まれたのもきっと又吉先生のおかげですよね? 又吉大先生、ありがとうございます」と、相方で芥川賞作家となった又吉直樹(35)に感謝のコメント。
"天狗キャラ"というイメージのある綾部だが、ドラマには控えめで謙虚な姿勢で臨むようだ。
ただ、綾部は冗談めかして又吉の影響を示唆したが、あながち的外れな言葉ではないという。
「昨年放送された昼ドラ『碧の海〜LONG SUMMER〜』の制作に吉本興業は携わっていました。このドラマの主演は女優の奥菜恵さん(36)でしたが、脇を固める重要なポジションには、お笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘さん(38)が抜擢され、ほかにも板尾創路さん(52)や木村祐一さん(52)が登場しています。ご存じのとおり3人とも吉本の芸人。そして今回の新ドラマも吉本は制作に関わっています。ただ、吉本が作るドラマに所属芸人が登場するのは、ある意味で当然かもしれませんが、あまり露骨になっては視聴者の反感を買ってしまう。にもかかわらず新ドラマの主演に綾部さんを抜擢したのは、又吉さんの快挙があったからでしょう。吉本は以前にもピースを猛烈に売り出していましたが、『ピカルの定理』(フジテレビ系)が終了するなどで、ここ数年は停滞気味でした。再び大きな波がきたワケですから会社としても乗りたいハズ」(芸能ライター)
又吉の芥川賞受賞を受けて、綾部は自分のことを「ピースの旬じゃないほう」などと自虐的に言っているが、さまざまなイベントに出席するなどで引っ張りだこ状態。
常に又吉を持ち上げる発言で笑いを誘う綾部は嫌味な感じもなく、このままの勢いが続けば芸人としての評価も上がりそうだ。
とはいえ役者となれば話は別。
綾部は2012年放送の連続ドラマ『毒<ポイズン>』(日本テレビ系)で主演を務めているが、実際のところその演技はどうなのだろう。
「よくお笑いの世界では、漫才師出身の芸人よりもコント畑で育った芸人の方が演技巧者だといわれます。たとえば、放送中の連ドラ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)にはドランクドラゴンの塚地武雅さん(43)がメーンキャストのひとりとして出演していますが、彼の演技力の高さは多くの視聴者も認めるところでしょう。ほかにも、アンジャッシュの児嶋一哉さん(43)やTKOの木下隆行さん(43)なども頻繁にドラマに出演していますよね。いずれもコントを得意とする芸人として知られています。喋りだけで人を笑わせる漫才師と違い、コントではさまざまなキャラクターを演じわけなければならず、そうしたことが演技力に結びついているのかもしれません。もちろん例外もありますが、ピースもコントを主体にやってきたコンビ。漫才師のトップを決める『M−1グランプリ』(2010年大会)の決勝に進出した際には、多くの芸人仲間から『お前らコントだろ!』とやっかみにも似た罵声を浴びていましたね(笑)。また、ピースではツッコミの綾部さんですが、それ以前のコンビではボケを担当しており、そうした経験も俳優業に生かされていると思います」(お笑い関係者)
新ドラマで綾部は白石美帆(36)演じる元妻と突然再会して、改めて"結婚"に向き合う会社員を演じるという。
人当たりが良すぎるために自分の本心をなかなか表に出せない難しい役柄とのことだが、お笑いの世界で培った器用さを持つ綾部であれば問題なさそうだ。
一部のメディアでは又吉との格差を指摘する声も上がっているが、綾部にとっても2015年は大きな転換期となるのかもしれない。
【日時】2015年08月07日(金) 10:00
【提供】メンズサイゾー