性産業大国韓国で、HIV感染者数が年々増加している。
韓国疾病管理本部によると、2014年に申告があったHIV感染者・エイズ患者数は1,191人で、13年に比べて77人増加した。15年も100人ほど増加するものと予想されている。
これについて専門家は、「韓国はHIVの感染が確認されれば薬代を国がすべて負担するなど、感染者や患者へのサポート体制は万全であるが、人権問題と関連していることから、その予防策の実施には、あまり積極的ではない」と指摘する。
というのも、HIV感染者の90%以上が“男性の同性愛”による感染だからだ。
前出の14年データを見ると、1,191人のうち、男性が1,100人となっている。
男性同性愛者の若者が主な層となっているわけだが、彼らの感染を防ぐためにヘタな対策を講じると、世間からマイノリティへの弾圧行為と取られる可能性があるということだろう。
また、売買春もHIV拡散の温床となっている。
とあるメディアが取り上げた、HIV感染者Aさんの実例によると、Aさんは30代前半の男性サラリーマン。
兵役を終えると、風俗店通いにハマってしまったといい、しかも基本的にゴムを使用しなかったそうだ。
彼は15年5月、高熱や筋肉痛、咳などの症状が出て病院で検査を受けたところ、HIVに感染していることが判明。医師は「売春をした女性の誰かが、自覚もなくHIVを広めてしまっている」と指摘したそうだ。
ちなみに、仁川地域を中心にタイ人女性に売春をさせていた売春斡旋組織が摘発され、去る3月に裁判が行われたが、その際、売春婦の1人にHIV感染の疑い。
その売春婦は月に100人前後の男性を相手にしており、通算では約2,000人と関係を持ったという。
HIV感染者が増え続けている韓国。
ずさんな現状を見る限り、韓国では「酒の勢いに任せて…」といった遊び心は出さないほうがよさそうだ。
【日時】2016年08月12日(金)
【提供】日刊サイゾー