小学校に通う義理の孫娘に数年間に渡って性的暴行をはたらき、2度の出産に至らせた容疑で裁判に移された50代の男が、控訴審で一審より5年重い懲役25年を宣告された。
ソウル高裁刑事8部(部長判事:カン・スンジュン)は10日、性暴行犯罪の処罰などに関する特例法違反(親族による強姦)等の容疑で起訴されたキム某被告(53)に一審の懲役20年を破棄し、懲役25年を宣告した。
加えて、性暴力治療プログラム160時間の履修命令を下した。
裁判部は「キム被告は同居女性の孫娘で児童である被害者に対し、持続的に強姦・セクハラ・情緒的虐待をおこなった」とし、「被害者との関係、犯行経緯や手法、結果、被害程度など犯行前後の情況を考慮する際、罪質がきわめて悪質だ」と述べた。
また、同事件は「被害者は両親の離婚で行く場所がなく、祖母と暮らしていたが、保護し養育すべき責任があるキム被告がこれを無視し、性的欲求のみ満たそうとした」と説明した。
裁判部は「被害者はキム被告の犯罪で肉体・精神的苦痛を強いられ、高校を中退し、友人関係も築けないなど惨めな境遇に置かれた」とし、「キム被告から“言ったら殺す”という脅迫を受け、虚構の彼氏との性関係で子供を出産したなど捜査機関でも被害事実をまともに明らかにすることができなかった」と指摘した。
また、「被害者はキム被告が永遠に社会から隔離されることを望み、厳罰を願っている。合わせて、復讐されるのではと心配もしている」と明らかにした。
キム被告は2011年秋、当時11歳だった義理の孫娘Aさん(17)の身体部位を触るなどの類似性行為を皮切りに、昨年1月までの6年間、京畿(キョンギ)水原市(スウォンシ)の自宅と自家用車で性的暴行した容疑で起訴された。
キム被告は2002年からAさんの祖母であるBさん(60)と事実婚関係にあった。
そんな中で両親の離婚で一緒に住むことになったAさんを相手にこうした犯行をおこなった。
これによりAさんは中学生だった2015年に妊娠が発覚し、その年に子供を出産した。
しかし、キム被告は出産から1か月も経たない同年10月、Aさんを再度性的暴行し、Aさんは再び妊娠して2016年7月に2人目の子供を産んだ。
なお、最初の子供を出産した際、Aさんは自宅で誰の助けもなくハサミでへその緒を切るなど、まともに保護されていなかった。
【日時】2017年11月10日(金) 17:38
【提供】WoW!Korea