新型コロナウイルスの感染拡大も地域活動を阻む。真備町地区には、複数の町内会で構成する七つの住民自治組織「まちづくり推進協議会」があり、夏祭りや運動会、防災活動などをしている。しかし、コロナ禍で全ての協議会がイベントの一部を中止・縮小している。役員らは「再建が進んでこれからなのに、地域の一体感が失われてしまう」「『寂しい』と言う住民が増えた」と危機感を口にする。
一方で、以前からあった空き家が被災を機に解体されて更地になり、新築住宅の建設が相次ぐ地域もある。林さんの近所では、そうした場所に若いファミリー層が転入し始めた。今春には新旧住民が交流する会も自宅の庭で開いたといい、林さんは「住みやすい街にしていくのが我々世代の役目」と語る。
別々の地域に住んでいた被災者が集まる災害公営住宅では、隣人が初対面というケースもあり、新たなコミュニティーの形成が問題となる。
一方で、以前からあった空き家が被災を機に解体されて更地になり、新築住宅の建設が相次ぐ地域もある。林さんの近所では、そうした場所に若いファミリー層が転入し始めた。今春には新旧住民が交流する会も自宅の庭で開いたといい、林さんは「住みやすい街にしていくのが我々世代の役目」と語る。
別々の地域に住んでいた被災者が集まる災害公営住宅では、隣人が初対面というケースもあり、新たなコミュニティーの形成が問題となる。