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抗体カクテル療法で使用する治療薬「ロナプリーブ」。「カシリビマブ」と「イムデビマブ」という2つの薬剤を混ぜ、点滴で投与する。
新型コロナウイルスは、スパイクと呼ばれるたんぱく質の突起を使い、体内の細胞に侵入して増殖する。 抗体カクテル療法は、2種類の薬剤に含まれる抗体がウイルスと結合し、細胞への侵入を阻止。発症から7日以内の軽症患者への投与が効果的とされている。
東京都は9月9日、投与から2週間が経過した患者420例のうち400例、実に95.2%の患者の症状が改善したと発表した。
この治療薬の導入で、医療現場にも変化が起きていると北医師は話す。
金沢医療センター呼吸器内科・北俊之部長:
石川県全体の病床が逼迫した時には、療養施設に直接入所された患者さんが多くおられました。 しかし、そこで悪くなって、病院に搬送される患者さんが結構おられました。
ところが、入院患者さんにこれを使い始めてからは、当院から療養施設に移動したあと、こちらに戻ってくることはなくそのまま自宅に退院されることから、病床も比較的回転が速くなり、多くの新しい患者さんを受け入れることも可能となっています。