🔈 街で話題

1人重傷

７日午前０時半ごろ、東京都渋谷区神南１丁目の区立勤労福祉会館の玄関前で、路上生活者（ホームレス）とみられる６０歳くらいの男が、口論となった５０代の男性２人を刃物のようなもので刺して逃走した。

１人は右太ももを刺されて搬送先の病院で死亡、もう１人は腹に重傷を負った。

警視庁渋谷署は殺人容疑などで逃げた男の行方を追っている。被害者２人も路上生活者とみられ、身元確認を進めるとともに、雨をしのぐための場所取りでトラブルになったとみて調べている。

同署によると、男は眼鏡をかけ、身長１７０センチくらい。

白シャツと黒ズボン、白のベレー帽を身に着けていた。

都の調べによると、渋谷区内の路上生活者は今年１月現在で１１２人。宮下公園内のテントが昨年暮れに強制撤去されて以降、駅周辺に寝場所を求める路上生活者が多くなった。事件現場はＪＲ渋谷駅から北に約５００メートル。雨がしのげるため、毎晩、路上生活者が寝泊まりしていたという。

路上生活者問題に取り組む堀切稔仁渋谷区議（４６）は「雨が降れば、体温を奪われて命を落とすこともある彼らにとって寝場所の確保は死活問題。宮下公園が封鎖されてからは縄張り争いが激しくなっています。

区が対策を立てなければ、また同じようなことが起こりかねない」と警鐘を鳴らした。

2014年7月8日6時0分 スポーツ報知