🛵 バイク総合

1975年（昭和50年）運転免許制度が改正し、「小型二輪免許」と「中型二輪免許」は教習所で取得できるが、「大型二輪免許（限定解除）」の取得方法を、“一発試験” のみとした

当時の「限定解除」の試験は、寸分のミスでも即不合格という厳しさで、その合格率はわずか数パーセント（100人受験して合格者は数人）といわれ、「司法試験より難しい」と揶揄されるほどの難関。別の言い方をすれば、基本的に合格させるつもりはない、『限定解除 ＝ 落とすための試験』だった、大型バイクに乗るなという、国による暗黙のイジメ＆嫌がらせともとれた。

そのため、当時、ナナハンに乗っていた「限定解除」合格者は、『あの難関試験に受かったんだ…ｽｹﾞｰ』と、中免ライダーから羨望・尊敬・憧れの眼差しで見られていた。

この頃、「落とすための試験（今考えれば、本当に理不尽で、ワケの分からない試験制度）」を突破するため、一部の教習所では、『限定解除専門教習』を実施。その専門教習の中には、通学制のほか、昼間の仕事を持っている社会人等を対象にした「合宿制度」を設けるなど、短期に効率よく「限定解除」を取得できる工夫もなされていた。

他にも「オレが教えてやる！」のキャッチフレーズでおなじみだった戸塚ヨ⚪トスクールばりに、竹刀を持ってスパルタ指導する、元白バイ警官『鬼の〇川』と呼ばれた名物指導員も存在した（昭和の教習所では、実際に竹刀を振り回す指導員がホントに実在した）。


1996年（平成8年）米国の “鶴の一声” で事態は急転！
大型二輪は「認定自動車教習所」でも取得可能になり、試験場ではコースのスラロームパイロン間隔が1.5倍以上広くなり、一本橋の必要秒数も短縮、それらに伴い、受験者に対する指導員の態度さえ変えさせた

因みに、限定解除は別名 “ナナハン免許” とも呼ばれており、80年代はその呼び名の方が馴染み深い