>>734
秘事法門というのは、越前三門徒といわれる宗派の善鸞の流れをくむ教えのことです。
蓮如上人は『御文章』二帖目十四通に「それ越前の国に弘まるところの
秘事法門といえることは、更に仏法にてはなし。あさましき外道の法なり。
これを信ずる者は、永く無間地獄に沈むべき業にて徒事なり」と厳しく書かれています。
では、善鸞の教え(秘事法門)とは、どのような教えだったのでしょうか?
それは、親鸞の『義絶の書状』から、「弥陀の本願の中心は十八願だと
信じてきたが父の真意ではなかった。かつて栄えても、今は、しぼんだ花の
ようなものだからもう捨てようじゃないか」という、「一向専念、無量寿仏」を
否定する教えであったことが分かります。
この教えによって、越前三門徒では念佛を唱えることを辞めてしまい、
挙げ句の果てに善鸞は神につかえて祈祷し人の吉凶を予言する、
聖人の最もきらわれた現世祈祷師になってしまったそうです。
念佛宗では、第十八願こそが阿弥陀の本願中の本願だと教えていただき、
お念仏がいかに大切なものかを学ばせていただきました。
また、念仏宗には現世利益は無いとも聞きました。
このことから浄土真宗のお坊さんが秘事法門だと言っている教えと、
念佛宗は全くの別物であるということがお分かりいただけると思います。