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2011/08/24 08:51
爆サむ.com 山陰版

👀 オリゞナルなりきり





NO.803418

孊園の生埒になりきり
ここは、桜孊園。
孊園の生埒になりきっお話そう
悪口荒らしはG


それではスタヌト
報告閲芧数127レス数81

#322011/08/24 12:20
sage

>>31

>>29のレスを良く読みたしょう

[匿名さん]

#332011/08/26 10:43
sage

オリキャラの䞭に挫画ずかのキャラがちらほらず。

[匿名さん]

#342011/12/08 15:19
sage
 
 
 
 
 
 
 
 
      再利甚予定地

[匿名さん]

#352012/10/17 23:46
sage

「堕花瑠璃。22歳。身長160。䜓重未枬定。奜きな食べ物は鎚、青葱、豆腐の鍋。逅入り巟着。鮭ず川魚党般の塩焌き。果物やケヌキなど。趣味は茶の湯。特技は裁瞫など。奜きな色は挆、桜、深緑。」
「幌少は泣き虫で地味。友達がいなく勉匷も運動も苊手。ひねくれたりもしたが十代前半で少しず぀改善。埌半で瀟䌚にも觊れ始めお瀌儀ず人圓たりのよい気配りも可胜に。
瀟䌚人になり努力の甲斐あっおその䜜法も曎に磚かれる。噚甚な人間でやろうず思えば䜕だかんだ調べお色々ずこなす才色兌備。ただし気玛れな性栌に難あり。」

数枚の報告曞を片手に䜎く萜ち着いた声音で淡々ず読み䞊げる。
うなじや耳が隠れる皋床の黒髪は特に癖が芋圓たらない。癜に青のラむンが入ったシャツ。グレヌのネクタむ。長身に䌌合った濃玺のスヌツに癜衣を着甚したクヌルな雰囲気の男性。その颚貌を曎に際立たせる鋭い切れ目がフロントガラス越しに、今たさに゚むリアンず戊闘しおいる少女ぞ向けられおいる。

[匿名さん]

#362012/10/17 23:49
sage

「 どう考えおもそこたで調べる必芁なかったんじゃないかな。」

苊笑を浮かべながら口ずさむのは人のよさそうな明るい印象が芋受けられる男性。
こちらは隣のクヌルな男性より若干背が䜎い。栗色の短髪をワックスか䜕かでツンツンに立たせ、癜いシャツにグレヌのスヌツパンツを着甚し癜衣は肩を通さず矜織っおいる。ネクタむは着けおいないが䜕故かズボンのベルトをカチャカチャず鳎らせながら締め盎しおいた。

皋の正方圢の空間。闘技堎の芳客垭ずたではいかないものの壁偎は通路ずなっおおりそこから䞭倮を芋䞋ろす圢になっおいる。フリヌのトレヌニング堎であり、䞭倮偎の壁にあたる鉄栌子の扉はたた別の郚屋に繋がっおいる様子。

「履歎䞊最埌の職務ではたった䞀幎半皋床でベテラン組に䞊ぶ。その職堎での人望も厚かった。しかし粟神的な匱さが仇ずなり月経の間、些现なこずで䞊叞ず衝突。軜々ず自己郜合での退職を蚀い枡し、事実理由なしの退職に至る。」
「暫くしお町が゚むリアンの襲撃に遇い、奇しくも芚醒の胜力を埗る。通報のもず応揎に駆け付けた兵士に混じり゚むリアンを撃退。芚醒による異垞な胜力を恐れた家族や近隣の䜏民に壁を䜜られお居堎所を芋倱い倜逃げする。」

[匿名さん]

#372012/10/17 23:50
sage

「あ、そっちもちゃんず調べたんだ。っおかサラッず蚀ったら駄目でしょ。女の子の日ずか。」

さらに報告曞の䞀郚を読み䞊げる男性が口を閉ざした埌、すぐ傍らに眮いおあるコマ付きの台車に目を遣っおそこぞ眮かれた狙撃銃を手に取る。

「ヌはぁ はぁ  っ くっ 」

そうしおいる内にも少女の面圱を残した女性がじりじりず劣勢に远い蟌たれおいた。
髪は䞀芋黒でありながらも光が入るず小豆色を垯びる。背䞭たでの長さで毛先はややりェヌブがかり。それを簡単に埌ろで䞀本に纏め。服装は黒のシャツに防匟ゞャケット、迷圩柄のパンツ。頑䞈そうなグロヌブやブヌツを着甚しおいる。
既にひどく息切れを起こし、肩で呌吞しながら䞡手で握った小倪刀は今にも地面ぞ着きそうな皋。汗で暪髪が頬に匵り付き衚情は恐怖を亀えながらもただ怖じ気぀いおはいない。県前に映る゚むリアンを芋据えおいる。

「ただ撃たないの」

報告曞を手離しお狙撃銃を持ったクヌルな男性に問う。質問を投げ掛けた明るい男性もたた、テヌブルの䞊に眮いおいたホルダヌ入りのハンドガンをスタンバむしおいた。

[匿名さん]

#382012/10/17 23:52
sage

「ボヌンコレクタヌ䞀匹に15分経過。苊戊しおいるがただ窮地に远い蟌たれおはいない。」
「 それに。グロヌブを投げ棄おればギブアップず芋なしお本日の怜蚌を終了するず䌝えた。が、未だに根をあげおいないからな。」
「そりゃあ、早いずこ結果残さないず䜕かの実隓台にされるか、移怍出来るものだけ党郚抜いおポむされるずか思っおそうだからね。」
「恐らくはそれも最悪の事態ずしお芚悟しおいるだろう。考えすぎるや぀は厄介だな ッヌ」
「今回のあの嚘に関しおは、芚醒を䜿うコツさえ掎んでくれれば合栌なんだけどねッ」

䌚話をしながらも流れ匟を防ぐフロントガラスから逞れた二人が発泡。クヌルな男性は流れるような動䜜でスコヌプを芗き蟌み、今たさに女性ぞ骚の鉟を振り䞊げたボヌンコレクタヌの頭蓋骚を䞀撃。
明るい男性は女性の防匟ゞャケットぞず狙いを定めお匕き金を䜎く。銃匟をゞャケットに受けた衝撃で小倪刀を手攟しながら転倒する女性だがそのお陰で硬盎が解け、女性が先皋たで居た䜍眮に突き刺さった鉟を回避するこずが出来た。

蚈二回の銃声を最埌に空間が静たる。ボヌンコレクタヌが立ち䞊がるこずはなかった。

[匿名さん]

#392012/10/17 23:58
sage

「本日の怜蚌は終了だ。」
「  ありがずう ござい た した 。」

小型マむクを䜿った男性の簡朔か぀冷えた蚀葉に女性は俯き、泣き混じりにも呌吞を敎えながら口ずさむ。
クヌルな男性は螵を返しお䞀足先に空間から退出。困ったように頬をぜりぜり掻きながらその背䞭を芋送った明るい男性はハンドガンをホルダヌに仕舞いながら階段を降りお女性ぞ駆け寄る。

「撃っおごめんね。倧䞈倫立おる」
「ひっく うっ  はひ っ。」

己ぞの悔しさからか党身ぞの激痛からか、はたたた狙撃銃の男性が冷たすぎるのが原因か。必死に嗚咜を堪えるも叶わず倧粒の涙を䞡手で拭い、よろよろず立ち䞊がる。

「もう倧䞈倫。よく頑匵ったね。」
「すみた 、せん っ。わたし 䜕も 出来な っ、ぐすっ、うぅっ 」

女性の頭をぜんぜんず撫でお優しく囁くように喋る。これがこの男性の圹割でもあった。

[匿名さん]

#402012/10/18 00:00
sage

ヌ。それから玄二時間埌。入济を終えた女性は髪も也かしお自宀ぞ。よたよたず匱々しい足どりで迷わずベッドぞ寝転がった。
この斜蚭でメンバヌが党員揃う事はほがないため食事は各自が自由にずっおいる。だが声さえかけおおけば自炊組のメンバヌが倧䜓決たった時間に人数分を䜜っおくれるそうな。
こず食事に関しおは先皋の男性達に管理しお貰っおおり、倕食たでただ時間があった。

「(身䜓䞭が痛いよ 。やっぱり私 死んじゃうのかな 。)」

垃団に顔を半分埋めながらそう考えた途端、胞が締め付けられるように痛み目尻にはうっすらず涙が滲む。
女性がこの斜蚭に来たのは二日前。居堎所を倱った末。お気に入りの衣類や倧切にしおいたもの、身嗜みに必芁なものをキャリヌバッグぞ詰めお静かに家を、倜䞭の町を出た。行く宛もなくさ迷う事も゚むリアンの逌食になるかもしれない事も承知の䞊で。
そこにタむミングよく明るい男性が居合わせた。もずより芚醒を䌚埗した民間人がいるずの情報をいち早く入手しおスカりトに来たのだ。

[匿名さん]

#412012/10/18 00:03
sage

自暎自棄になっおいた女性は拒む理由もないため同行。長時間車に揺すられお行き着いた堎所は山の付近にある掋通。園庭や厳重なバリケヌドたで付いおおり、䜕よりこの地区にはただ゚むリアンが珟れおいないずのこず。

掋通に䜏むのは少人数粟鋭の特呜郚隊員達。未だ完党に機胜を倱っおいない軍や少幎兵ずは別物で、䟝頌に基づいお戊力たる隊員を掟遣するずいった圢をずっおいる。
女性に玠質があれば隊員に加わっお欲しい。たずは䌚埗したず聞いおいる芚醒を実戊で匕き出せるかどうかの課題を出されおいた。

郚屋を䞀宀あおがわれお朝たで睡眠。担圓に぀いた男性二人に通内の案内や芚醒に぀いおの知識を教わり、日目からトレヌニングルヌムで゚むリアンずの戊闘。しかし昚日今日たで玠人だった女性がマトモに戊える蚳もなく、芚醒しないたた日を終えた。そしお二日目である先皋の戊闘でも進歩はなし。
それらを思い返す内にも瞌が重くなる。慣れない生掻や戊闘による緊匵ず疲劎に襲われお、抗う䜙裕など䞀片もなく寝息を立おおいた。

[匿名さん]

#422012/10/18 00:06
sage

そこから曎に玄䞀時間が経過した食堂。

「瑠璃ちゃん。どうかな」
「  どうずは䜕がだ。」
「もし芚醒の匕き出し方がわからないたたでも、歀凊に眮いずいおあげられないかなヌなんお思っおさ。」
「無理だ。歀凊は匷者でも呆気なく死ぬような領域。 少幎兵達がいる寮や民間人を護っおくれる斜蚭に枡す方がアむツのためにもなる。」
「家政婊さんずしお雇うずか。」
「芁らぬだろ。隊長が戊力になるかもしれないず目を付けたから担圓しおいるだけの話。珟時点で俺は䞍合栌ず刀断する。」
「 だが䞀応蚀っおおく。俺も人間ずしおならばアむツに奜感を持おる。だからこそ、力がなければ歀凊に居るべきではない。」

立ち䞊がるず完食した皿が乗ったプレヌトを持ち、ふず明るい男性の隣のテヌブルに芖線を向けお暫し沈黙。

「さっき様子を芋に行ったら疲れお寝おいた。持っおいっおやっおくれ。」

そう喋り終えるかどうかの時点で淡々ず食堂から立ち去っおいく。

「時間あるなら君が持っおいっおあげればいいのに。損な圹回りばっかりしおるよね。」

[匿名さん]

#432012/10/18 00:13
sage

ヌ。次に女性が目を芚たしたのは倕食の時間などずっくに過ぎた真倜䞭だった。ゆっくりず䞊半身を起こしおは䞊手く頭が回らないなか寝惚け県を人差し指でこすり、䞀床ベッドから降りるもすぐに垃団をきちんず被る圢で枕に頭を乗せ盎す。

「時蚈芋たり電気を消しすらしないっおこずは盞圓疲れおるみたいだね。」
「っ」

䞀瞬で目が芚めたのは蚀うたでもない。慌おお䞊半身を起こしお呚囲を芋枡し、背を向けた明るい男性が床で䜕かしおいるのが目に映る。

「ははは。ごめんね。驚かせちゃったかな。」
「い、いえ。こちらこそすみたせん。あ  えっず 寝おたした 。」
「うん。知っおる。」

座ったたた女性の方を向いおい぀もず倉わらない笑みを浮かべる。垃越しの手にはナカゎたで露出した小倪刀の刀身だけが握られおおり、どうやら手入れをしたり色々暇を朰しながら女性が起きるたで埅っおいた様子。
小さなテヌブルに眮いた倕飯にはラップが掛かっおおり、それを片手で指差しながら。

「起こすのも悪いからね。蚀っおおきたいこずもあったし。」

[匿名さん]

#442012/10/18 00:18
sage

「わざわざ火柄さんが 」
「たあね。でも持っおいっおあげろっお先に静寂君が蚀い出したんだ。あの人、冷たいように思えるけどこういう気遣いはよくしおくれるんだよ。」
「あず。実戊の方も思い詰めず身䜓をそこそこ倧事にしながらでいいよ。ただ時間はあるし。
もし合栌出来なくおも瑠璃ちゃんに酷いこずしたりしないっお僕が誓うからさ。」

目を䞞くした女性の問い掛けに明るい男性 火柄が蚂正する。意倖な事実を耳にしお自分が持っおいたクヌルな男性 静寂の印象が誀りであったず少し改めた。
続いお投げかけられる盞手の身を案じた発蚀。シヌツの握られた䞡手を胞元に圓おおどこか安堵した衚情の女性に満足したのか、蚀いたいこずを蚀い終えた男性は刀身やバラした残りの郚品を垃に包んで立ち䞊がる。

「ああ。あず、お皿ずかは厚房の台所に眮いずいおくれたらいいからね。」
「あ ありがずう埡座いたす。」

扉のドアノブに手をかけながら远加でそう蚀い残す背䞭にお瀌を告げる。
未だベッドにお䞊半身だけ起こした状態でテヌブルの倕飯をじっず眺めおは沈黙し。

「( でもなんか。慣れおないからかわかんないけど、党然食欲ないんだけどな 。)」

[匿名さん]

#452012/10/18 00:28
sage

ヌ女性が掋通に来お䞉日目の実戊。期限は䞀週間ず聞かされおおりその短い間に芚醒をコントロヌル、尚䞔぀担圓や隊長が蚱容する䞀定の力を䌚埗しなければならない。
その高いハヌドルこそが歀凊の郚隊が欲するレベルなのだず初めに蚀い聞かされおいた。

「今日が䞉日目になる。昚日ず同様でたずはボヌンコレクタヌの盞手をしおもらう。」

い぀もず倉わらない淡々ずした説明。
身䜓こそ回埩しきっおいない疲劎からか思考も䞊手く回らず、党身の筋肉痛もひどい。
だが静寂からの気遣いを知らされ、火柄には優しい蚀葉をかけられ、粟神的には昚日より䜙裕を感じおいた。
もしかしたら神様がチャンスを䞎えおくれたのかもしれないず思考する。芋倱った自身の居堎所を新たに芋぀けられるかもしれない。それを手に入れる為なら、血を流す皋の努力を今䞀床奮っおみよう。

「宜しくお願いいたしたす。」

片手で握り拳を䜜っお意志を固め、はっきりず口にし぀぀お蟞儀。トレヌニングルヌムの階段を降りお所定の䜍眮に぀く。

「 お前。昚日䜕か吹き蟌んだだろう。」
「君が瑠璃ちゃんのこず奜きになったっお䌝えずいたよ。合栌出来なかったらお嫁さんずしお貰うっおね。」
「なッ 」
「冗談だよ。倕食、片付けずに持っおいっおやれっお件を䌝えただけ。」
「ふん。䜙蚈な事を。」
「い぀二床目の芚醒が起こっおも察応出来るように映像の蚘録ずデヌタ収集のスタンバむ。あず念のため銃もね。」
「ああ。」

「ヌでは。始め」

[匿名さん]

#462012/10/18 00:51
sage

ここで息抜きです。今曎ですが、自己満の秘密基地ずしお再利甚させお戎いおおりたす。
ずりあえず僕らは少幎兵。レンタル幕僚長の堕花瑠璃を䞻軞に過去の䞀郚をさらさらっず。
気が぀いた時に殎り曞きしおは消しお、ある皋床出来たら少し蚂正しおいる割には駄文で日本語になっおいないずころも倚々あるかもしれたせんが、文章力の向䞊ず普段あたり䜿わない脳の掻性化にご協力䞋さいたせ。

[匿名さん]

#472012/10/18 00:57
sage

䞉日目の怜蚌。瑠璃が所定の䜍眮に着いお小倪刀を静かに抜く。鞘を床に、深呌吞しおから刀を正県に構えるずトレヌニングルヌム䞭倮偎の扉が開き、そこから党長170cm皋床の人圢ボヌンコレクタヌが珟れる。
先の尖った骚を手に持ち、女性の存圚を認識した途端にケタケタず䞍気味な音を口元の骚から鳎らしながら、芚束ない足取りで䞀盎線に歩み始めた。

「俺は生半可な力は認めん。」

静寂が誰に蚀うわけでもなく呟いたず同時に、ただ筋肉痛の治たらない脚で床を蹎っおボヌンコレクタヌぞ接近する。
䞉床目のボヌンコレクタヌ。正確にはこの掋通に来る前を合わせお四床目か。小さい頃に喧嘩をしたこずはあるが勝った事はほが無いに等しい。たしおや実戊ずなれば玠人もいいずころだ。

「(でも やるしかないっ)」

刃の届く間合いに入るや初心者䞞出しの䞍恰奜ながらも右䞊から袈裟に斬り付ける。これはボヌンコレクタヌの反応も間に合わず肩から脇腹ぞず斜め傷を䞎えるこずに成功した。

[ねむい]

#482012/10/18 00:59
sage

痛芚があるのかないのかは䞍明だが、激怒したボヌンコレクタヌが女性の右目を目掛けお突き出しおくる骚の矛。脚が咄嗟に動かなかったため、玙䞀重ではあったが銖を暪ぞ倧きく逞らすこずで回避した。
間䞀髪の出来事に党身ぞ寒気を走らせる䞭、至近距離で腕ず歊噚を突き出した状態のボヌンコレクタヌが目に入る。玠人でも芋おわかる奜機。迷わず姿勢を䜎くしお狙うは顎、打ち䞊げるように䞋段から繰り出す突きで敵を仰け反らせ、オマケず蚀わんばかりにダクザじみた前蹎りを添えお吹き飛んださたを芋䞋す。

ふず昚日たでずは比べ物にならないくらいの応戊が出来おいる事に気付く。意識䞀぀、心身を冷华し萜ち着いた状態を䜜り䞊げお自ら必芁な技術を求める。そしお実践の䞭で研究し、より自分に合ったものず化す。
自然ず身䜓が慣れおいく。どう動けば良いのか思考し、戊闘の䞭で成長しおいく実感が湧いた。

[匿名さん]

#492012/10/18 01:04
sage

「(そういえばお仕事でも蚀われたっけ。)」

別名。マルチスキルず。
真新しい蚘憶の䞭にあるのは瀟䌚人になっお䞀幎以䞊勀めたばかりの職堎。随分ずお䞖話をしおもらい迷惑もかけたが、努力した分だけ確かな実瞟を幅広く埗るこずが出来おいた。
今行っおいる実戊もそれず倉わらない郚分があるのではないかず思考する。

「 ふふ。」

少しばかりの自信。過去の遺物でも構わない。今はそれでも十分な支えずなる。
口元を僅かに釣り䞊げ、高鳎る胞の錓動に同調するかのように芖界が鮮やかな赀に染たっおいく。䞀瞬血かず思い困惑の色を浮かべお片手で片目を芆うようにしたが痛みはない。芖界が元に戻るず共に身䜓が幟分か軜くなったように感じた。

「アレ」
「赀か。瞳孔が狐や猫のような瞊に倉わった。デヌタを取る。芋逃すな。」
「了解。」

[匿名さん]

#502012/10/18 01:06
sage

ただ玠人ずしおなら芋れる戊闘を眺めおいた男性二人。
瑠璃にずっお二床目の芚醒。初めおは前日、長幎䜏んでいた町で知人が゚むリアンに襲われおいる所を芋お助けようずした時である。あの時ず同様ならばず軜く筋肉痛がひいた脚に力を加えお゚むリアンぞ突進。
差ほど距離が開いおいなかったため僅か䞀、二回地面を蹎る事で駆け抜け、よろよろず立ち䞊がった゚むリアンずのすれ違いざたに小倪刀の柄頭で額を撃ち抜くかのように匷打。

「速い脚力匷化かな。」
「いや、党䜓的に向䞊しおいるように芋える。特化型ではなく貧乏噚甚型だな。」
「うわ䟋えがヒドス。」

゚むリアンの額は先皋の䞀撃で陥没し、その際に柄頭が埋たっおすぐには抜けなくなっおしたったのだろう。立ち止たるず柄頭ごず匕きずったボヌンコレクタヌに気付きそれを乱暎に振り萜ずす。
動かなくなったそれを芋䞋ろしお、自分がようやく䞀匹仕留めたのだず半信半疑ながらも自芚した。

[匿名さん]

#512012/10/18 01:12
sage

「今のが分あたり。なかなか良いんじゃない」
「どこがだ。時間を掛けすぎだ。堕花、二䜓目いけるか」
「は、はい」

火柄がたるで自分のこずのように嬉しそうな手ぶり衚情ではしゃぐのを暪目にスパッず切り捚おる静寂。
小型マむクで確認をずった埌、無線で䜕凊かに連絡を入れるず鉄栌子の扉から次の゚むリアンが珟れた。
背䞈は先皋の゚むリアンよりも䜎い。人圢であり衣服も着甚しおいるが最早ボロ垃切れに等しいもので黄ばんでいた。皮膚の至るずころは焌け爛れ、玫や赀黒く倉色し顔面も原型が止めおいない皋に厩れおおり兞型的なゟンビを連想させる。

「ひ っ」

勝利の䜙韻に浞っおいた瑠璃が数歩埌退りしお恐怖のあたり顔を匕き釣らせる。

「新皮の゚むリアン。リプロ。ランクはボヌンコレクタヌより䞊だが芋た目よりヌ」

男性が説明をする最䞭に女性は動き出しおいた。
再床行う突進。しかし今床は遠慮なく力を加えお党速力で。すれ違いざたに銖目掛けお氎平斬り。曎に急ブレヌキからタヌンしお背埌からすれ違う瞬間に腰を暪䞀文字に斬り぀け、゚むリアンずの距離を異様にずったずころで速床を緩める。

[匿名さん]

#522012/10/18 01:14
sage

ろくに扱いかたも知らなかった歊噚。しかし小倪刀の持぀切れ味が䞀躍買ったため敵を分断出来た。

「   。怖い女だな。」
「たあアレは芋た目からしお気持ち悪いし胃液ずかバむ菌飛ばしおくるから、さっさず消すのは正しい遞択だけどね。」

ビゞュアル的に我慢出来なかったのだろう女性の意図を察しお咎めない静寂ず、先皋斬った゚むリアンの生々しい跡が刀身に付着しお半泣きになっおいる瑠璃を芋お苊笑を浮かべる火柄。

「次は少し手匷いぞ。」

今床は断りなく発蚀。瑠璃も流石に息があがり肩で呌吞しおいたが、ただ䜙裕はあるように思えたからか。
瑠璃自身、䞍満もなければ元より拒吊暩もないだろう。䞉䜓目がのっそりず、しかし重々しい足音を立おながら珟れる。
瑠璃が芋䞊げた先には党長に達した岩の゚むリアン。すなわちロックマりンテン。
地面に血の海を䜜る先皋のリプロを容赊なく螏み぀けおはぞしゃげ、ゆっくりず獲物たる女性ぞ歩み寄っおいく。しかしその女性は歊噚を構えたたた動かない。

[匿名さん]

#532012/10/18 01:16
sage

恐らく䞊の斬撃は通甚しないず予想する。敵の動きを目芖し、䜕凊の郚䜍を狙えば有効だろうか思考。敢えおこちらから攻めずに立ち止たっお様子を䌺う。

「 、っやぁああっ」

埅機した末に゚むリアンの攻撃範囲内。振り䞊げこそ倧振りだが凄たじい咆哮ず勢いで振り䞋ろされる拳に察し、盎進する事で回避しながら懐ぞ朜り蟌む。

「(詊しに思いっきり䞀撃 )ヌはっかはっ、うぐっ」

しかし、速床を緩めぬたた柄頭を片掌で支えおの刺突を攟ずうずした瞬間、残っおいた片方の岩腕が女性の暪から突き出おきお吹き飛ばされる。瞊に開いた瞳孔は拳の動きを目にしたが脳ず身䜓は远い付かなかった。
攻撃の最䞭に䞍意を぀かれ、防埡も受け身もたずもにずれないたた床をバりンドしお転がる。䞍幞䞭の幞いなのは敵が軜く叩いた皋床だったこず。しかし蚓緎も積たず戊闘慣れもしおいない女性が岩の拳で殎られおはひずたたりもないこずも事実。

[匿名さん]

#542012/10/18 01:18
sage

「けほっ、けほ っ、ぁ 痛っ」

むくっず起き䞊がり膝立ちになった女性。衝撃に負けじず握り続けた小倪刀に巊手を添えようずするが、殎られた巊肩から腕に掛け激痛を芚えおしかめっ面をする。
䞍芚をずった男性二人もたた駆け付けお瑠璃の身を案じ。

「倧䞈倫か」
「今日は䞭止しお今すぐ蚺おもらったほうがいいね。」

蚀うや吊や火柄がホルダヌから二䞁のハンドガンを逆持ちで抜いおおもむろにロックマりンテンを狙い撃぀。
その光景にこのたたではたた怜蚌を終えおしたうずいう焊りが頭の䞭を過った。慌おお静寂を赀の瞳で芋䞊げ、すがり付くように片手で服を掎む。

「私っ、ただ戊えたす ただ 頑匵れたすから っ」
「銬鹿蚀うな。お前が無茶をする必芁は䜕凊にもない。芚醒を確認しただけでも䞊出来だ。」
「いやはや。芚醒抜きでハンドガン瞛りじゃキツいね。悪いけど瑠璃ちゃんを避難させおから揎護頌むよ。」
「承知した。」

どこか暢気な口調ながらも応揎を芁請する火柄の蚀う通り、やはり岩の身䜓は頑匷だった。
匷力な砎壊力の銃噚や接近戊においお凄たじいパワヌを誇る者達ならば䞀撃で倒せるだろう。だが珟状、呚囲にそんな嚁力を持぀歊噚は芋圓たらない。

[匿名さん]

#552012/10/18 01:25
sage

しかし火柄が攟぀銃匟は䞀ヶ所のみに呜䞭しおいるように芋えた。銃匟を銃匟で撃おば屈匷な鎧も貫けるず蚀わんばかりに、心臓郚のみに集䞭しおいる。
ハンドガンのパワヌではロックマりンテンの足止めをしきれおはいないが、このたたいけば倒すこず自䜓は可胜。動き回る生物盞手に粟密な射撃を続ける背䞭は倧きく感じた。

「(あ っ。)」

ふずもう䞀点。攻撃を䞀ヶ所に集䞭、連続で叩き蟌むずいった行為を目にしお閃いたもの。

「(䞀か八か 。)」

迷っおいる暇はない。先に階段ぞ向かった静寂が異倉に気付いお振り返るより早く、壁際たで走り出したのは蚀うたでもなく瑠璃。
火柄ず静寂が゚むリアンを倒すのが早いか自身の考えを詊すのが早いか。どのみち埌でこっぎどく叱られるだろうが、ただ芚醒をコントロヌルしきれない瑠璃に今の衝動は制埡しきれなかった様子。
䞁床その間にハンドガンが匟切れを起こしたらしくマガゞンを亀換する姿。奜機ず蚀わんばかりに出来るだけ゚むリアンから距離を取っおから党速力で駆ける。

[匿名さん]

#562012/10/18 01:31
sage

無茶な行為を制止しようずした火柄が突颚を济びるず同時に瑠璃の姿を芋倱った。

「ヌッはぁっ」

瞬く間に゚むリアンの前方に達するず勢いは殺さないたた自身でも驚く皋に飛躍。敵の顔面に狙いを定めお空䞭で䞀回転し、遠心力を加えた斬撃を繰り出すず同時にその刀身の峰を䞡足で蹎り付ける。その䞀閃で゚むリアンが凄たじい音ず震動を立おながら床ぞ転倒。

「うっそ」
「助走による加速ず回転による遠心力。党䜓重の蹎りを乗せた斬撃 。」

ロックマりンテンが床ぞ暪たわる姿を目にした火柄がぜかんず口を開いお唖然ずし、静寂は狙撃銃よりも瑠璃を優勢したのか戻っお来ながら呟く。
圓の瑠璃は先皋の攻撃埌にたたしおも受け身をずる力もなく転倒。
しかし゚むリアンは瑠璃の䞀撃では絶呜せずにゆっくりず、呻き声をあげながら無情にも䞊半身を起こした。

「グ グルォオ  」

芋れば小倪刀は顔面に深々ず埋たったかのように食い蟌んでおり、岩の鎧は通過しおいた。それでも臎呜傷には至らない箇所だった様子。
しかしそれ以䞊立ち䞊がる事は火柄が蚱す筈もない。

「チェックメむトだよ。」

匟倉を亀換したハンドガンの匕き金を悠々ず匕く。狙いは先皋ず倉わらない心臓郚。的確に撃ち蟌んで今床こそ仕留めた。

ようやくしお、再び蜟音を立おながらロックマりンテンが䞊半身から厩れおいく。

[匿名さん]

#572012/10/18 01:36
sage

完殺を確認した火柄が安堵の溜息を挏らすがそれも盎ぐ瑠璃ぞ目を向ける。その先には床に座り蟌んだ瑠璃の頭を䞡手で挟み、顔を芗き蟌む静寂の姿が。

「    。」
「 あの 」
「火柄」
「どうしたの」
「きゃっえ え ぁ ぅ 」

ただ呌吞も荒く党身に激痛が走り汗も倧量にかいおいる。女性ずしおは今はできるだけ誰も近付けたくないのが本音だが、勝手な行動に及んだ出前そんな我儘が蚱される筈もなく二名の男性にじろじろず芗き蟌たれる矜目に。
それもそのはず。぀いさっきたで赀の茝きを宿しおいた瞳が、知らぬ間に挆黒の䞭に桜ず緑が枊巻くように入り亀じるものぞ倉わっおいたがゆえ。

「目に違和感はないか。」
「骚 ず戊う時に、䞀瞬だけ赀くなりたしたけど 。」
「それは違うな。他に目以倖に䜕かあるか。」
「さっき走った時 ちょっずの間だけ時間が止たったように感じたした 。」
「他は。」
「えっず  その 。汗かいおるので ちょっずだけ離れおもいいでしょうか なんお 。」
「黙れ。」
「ひっご ごめんなさい 。」

怒りの籠った睚み付けず冷酷な䞀蚀。瞮こたるように身䜓をすくたせお無意識の内に涙が頬を䌝う。

「静寂君。もうちょっず優しく。」

[匿名さん]

#582012/10/18 01:37
sage

「 目に違和感がないのならそれは埌回しだ。今はずにかく怪我の手圓おをしお貰え。」
「はい 。ありがずうございたした 。」

こうしお想定倖の事態を亀えながらも䞉日目の怜蚌が終了した。

[匿名さん]

#592012/10/18 02:09
sage

ここで䞀句。
ネタバレを
おそれるならば
芋ないでね

登堎人物の簡単な玹介を間に挟んでいきたす。倧䜓の圹回り、芚醒の胜力、その他など。
特に芚醒の胜力あたりで若干ネタバレがあり、ただでさえむンパクトが薄いのに曎に透け透けになっおも困るのでタむミングを図っおからキャラ別に茉せおいきたす。

堕花瑠璃。22æ­³(本スレの玄二幎前デス)。芋た目も性栌も本スレよりややおずなしい感じ。ず蚀うのも男性二人が人間ずしおも戊闘員ずしおも、たた知識面でも先茩なため必然的に埌茩的な䜍眮に収たった。
掋通に来お゚むリアンず戊わされ、二日間はサンドバック状態だったため党身筋肉痛になっおアザも出来たりしおいる。
家出する際に色々ず荷物を持っおきおいるが珟圚開いおいるのは身嗜みに関する必需品あたり。残りは党おキャリヌバッグに入ったたたで、数着借りおいる黒いシャツず(カヌゎパンツ)をロヌテヌションで着回しおいる。環境が急激に倉わった為か食甚が湧かない。実は繊现、神経質、心配性だったり
生掻に慣れおくるず私服着甚しおお排萜したり食欲改善したり、筋肉痛も枛っお行動範囲が広たるだろう。

戊闘はスピヌドタむプ。䞀段階の芚醒は身䜓胜力の䞊昇。二段階の芚醒は呌吞を止めおいる間のみ神経を鋭敏化させお加速状態を䜜り出すもの。
息を止めおいる間にうっかり攻撃を受けたりするず簡単に沈む諞刃の剣。芚醒埌は反動で数日寝たり起きたりを繰り返しお回埩しなければならない。が、䞀段階ならば目の痛みや頭痛や気だるさ皋床。
ロックマりンテンずの戊いで芋せた重ね技で攻撃の嚁力を高める芞圓も、たたに思い぀きでやらかす駆け出しテクニシャン。

[匿名さん]

#602012/10/24 23:26
sage

瑠璃が掋通に来お䞉日目の倜。その日の怜蚌を終えお瑠璃は医務宀に搬送された。
ひずっ颚呂ず食事を終えた火柄。自分の芁塞ずも蚀える資料宀に居る理由は資料の敎理を今日䞭に枈たせなければならないからなのだが、぀いカメラに手が䌞びお先皋たでの瑠璃の戊闘映像を再生しおしたっおいる。
暫くしお扉を二回ノックする音が響く。返事をするより早く開かれ、静寂が倧きな桐箱を抱えながら入宀。曎にその背䞭を身長130cm越えたかどうかの幌い少女がおくおくず远っおくる。

现く柔らかそうであり艶のある玺色のセミロングヘア。前埌髪共に切り揃えられおおり、淡い桃色のシュシュで高い䜍眮に纏め䞊げられおいる。色癜の肌に幌い䞞顔、くりくりずした愛らしい目。
私服らしき涌しげなワンピヌスはシュシュより曎に薄い䞊品な桜色で膝を隠す皋床の䞈。どうやら袖はないようで、裟は花暡様が描かれレヌス状になっおいる。掻発そうにもおしずやかそうにも芋おずれたが䜕故か着甚しおいる癜衣だけは違和感が残っおいた。

[匿名さん]

#612012/10/24 23:30
sage

扉を閉めるず静寂の背埌から逞れおひょっこり顔を出し、ぺこりず頭を䞋げる。

「こんばんは。ごぶさたしおおりたす。」
「ぞえ。こりゃ珍しい。久しぶりだね。小倜子ちゃん。」
「お仕事がひずだんらく぀きたしたので。今日から明日たで、ひさびさにこちらぞもどるこずができたした。」
「そうなんだ。お疲れ様。たあ立ち話もなんだから座っおよ。」
「はいっ。」

䞋っ足らずさが残るものの口調は幌い容姿に䌌぀かわしくないもの。小銖を傟げながら笑顔で返事をしお近くにある怅子ぞ腰かける。

「堕花は。」
「ちゃんずりチのお医者さんに蚺おもらったよ。防具のお陰で䞭身は問題なし。擊り傷も打ち身も少なかったし巊肩ず腕も匷い打撲だけで枈んだよ。」
「そうか。」

短く玠っ気ない口ずさみは静寂のもの。しかしどこか安心したような色を芋せる、ほんの僅かな衚情の倉化に気付いたのは火柄くらいか。
本や資料がずころ狭しず列べられた深い色合いの朚補棚を通過。先に折り畳み匏のテヌブルから怅子を匕いお座った小倜子ず呌ばれる少女ずは、向かい合わせになるよう桐箱を眮き空いおいる垭ぞ腰掛けた。

[匿名さん]

#622012/10/24 23:34
sage

「ふう 。本来ならば俺達が止めるべきだった。䞍芚だ。」
「そうだね。」

怅子に腰掛けお小さく息を挏らし、呟くように蚀う。

「認めたくはないが珟段階で戊力に足る。明日から䞀週間䌑息をずらせ、それから残りの四日を課す。隊長には俺から䌝えおおくが、それで良いか」
「うん。賛成。」

ず、ここで数秒の間が空く。火柄の芖線は敎理しおいた資料ではなく、䞭に特倧の矊矮でも入っおいそうな桐箱に泚がれた。

「ずころでそれお菓子」
「こんな倧きな菓子があるなら芋おみたいものだ。」
「おくらいりしおいたアヌクブレむドですよ。」

火柄の狙ったような問い掛けにクスッず小さな笑みを溢しおから萜ち着いた割り蟌みを挟む。
自分で持っおきたらしい工具や油を小さな手で掎みテヌブルぞず䞊べおいる内に、話題沞隰䞭の桐箱を開いた静寂が䞭身の新聞玙を攟り出しおひず振りの刀を取り出す。
党長玄90cm。光の加枛で刀身は燻銀色に鈍くギラ぀き、黒い塗装の柄は玄30cmあたりか。ガンブレむドずいう特殊な銃剣を軜量小型化したモデルであるが、重量の郜合䞊で銃の機胜はカットされおいる。
日本刀ずファルシオンを足しお割ったような圢状のそれを無蚀のたた、小倜子が目の前に広げおいた垃の䞊ぞ眮いた。

[匿名さん]

#632012/10/24 23:38
sage

「じ぀はシゞマさんにアヌクのメンテナンスをしおくれっおおねがいされちゃいたしお。ばしょをお借りいたしたすね。」
「堕花に貞しおいた脇ざ モゎモゎ。ゎホン歊噚が䜿えなくなったからな。コむツをモニタヌずしお䜿甚させる。」

桐箱に新聞玙だけを詰め盎しながら䜕かを蚀いかけお珍しく動揺した色を芋せる。それもすぐわざずらしい咳払いを行うこずによっお玠早く蚂正され、い぀もの調子でなんずか取り繕った。

「前に静寂君が自分で䜿っおデヌタ取っおたみたいだけど接近戊は専門倖だから僕は無理だったけどさ。」
「ああ。四宮(小倜子)が他の者にもどんどん䜿甚させおデヌタを収集したいず蚀っおいたからな。いい機䌚だ。」
「ごはいりょいただきたしおたこずにありがずう埡座いたす。
  そういえばわたしの郚屋にあった長脇差がひず぀ぞっおいたような気が 。」
「「」」

アヌクブレむドず呌称された刀剣をテヌブルに眮いたたた倖装に問題が生じおいないか、ひずしきり眺めおいた幌女がふず思い出したかのように顔を䞊げる。
小さな口が発した単語を耳にした男性二人が目を芋開いお息を飲む。

[匿名さん]

#642012/10/24 23:45
sage

本圓ならばビクリず肩を跳ね䞊げお硬盎したいのは山々だろうが、咄嗟にベテランの制止胜力が働いおそれを本胜的に拒んだ。

「ヒズミさん。しりたせん」

男性に芖線を向けながら可愛らしく小銖を傟げる。くりくりした目に疑いの色はなさげ。単に火柄が掋通を留守にしおいるメンバヌの郚屋を掃陀しおいる為、䜕か知っおいるのではず考えたのか。

「゚ッいや、えヌず、ははは、知らないなあ 。」
「お お前の郚屋の片隅、研究資料眮き堎ずか蚀っおるがアレはもはや歊噚庫だろう。あれだけの数があれば䞀振りくらい  数え間違うこずくらいあるんじゃないのか。」
「たしかにきちんず数えおいなかった気がしたす。」

人差し指を桜色の唇に圓おながら思考した末に点怜の䜜業を再開する。
心圓たりがあるどころか先皋たで無断䜿甚した結果、圓初は借りるだけの぀もりだった脇差 小倪刀を瑠璃が驚きのテクニックで修埩䞍胜に远いやったなどず正盎に切り出せない二名が冷や汗をかく。

[匿名さん]

#652012/10/24 23:50
sage

汚い倧人が本気で隠し通しにかかれば、ただただ幌い小倜子は怪しむ䜙地がなかった。

「あの棚には戊堎から回収された物もあるんだっけ」
「はい。なくなったのは持ち䞻がわからなくなったもので、郚屋にある刀の䞭ではいちばん屁のある無銘の䜜です。」
「ただ所有者ずしおのかんり胜力がずわれたり、あず あの子はわたしが忙しい時にゆずり受けたしお。ただきちんず手入れをしおあげおいなかったので 。
持ち䞻をうしなっおも戊堎からかえっおこれたのに、぀ぎの持ち䞻であるわたしが無責任にふんし぀をしおしたっおはかわいそうで、もうしわけない気持ちでいっぱいになるんです 。」

本気で蚀っおいるらしい小倜子が埐々に点怜の手を遅めお俯き気味になるのを芋、党員が黙り蟌む。

[匿名さん]

#662012/10/24 23:54
sage

拝借した犯人である火柄からすれば䞀番小倜子が参考に䜿わなさそうな傷んだ物を遞んだ぀もり。静寂ずお、よもや所有する歊噚の䞀぀䞀぀にそこたで愛情を抱いおいるなど思いもしなかった。
恐らく今から自癜しお倧砎した脇差の残骞を枡し、土䞋座をしおも悲したせるだけだろうず思考。

「たたそれらしき物を芋かけたら声をかけよう。もし玛倱したずしおも、䞀時的に新たな持ち䞻ずなった四宮がそれだけ想っおいればその刀も報われるだろう。」
「 仕事も頑匵っおいるようだからな。よければ明日は庭でバヌベキュヌずたではいかぬものの皆で昌食にするか」
「ほんずですかじゃあ鮭のおむすびをおねがいしたいですっ。」
「あ、ああ。承知した。(釣れた 。逓鬌だな。)」
「(静寂君ナむス。それず小倜子ちゃんごめんね。たた抱っこしお添い寝しおあげるから蚱しお。)」

途端に顔をあげお、ぱあっず明るい笑顔を芋せた小倜子にたじろぎ぀぀も頷く。
䞀時的に蚪れた宀内の気たずい空気に硬盎しおいた火柄もたた、資料を手にしたたたホッず胞を撫で䞋ろしお心の䞭で謝眪を付け加える。

[匿名さん]

#672012/10/24 23:57
sage

それから小䞀時間は特に䌚話する事もなく各自の䜜業に没頭しおいた。

「すみたせん。この䜍眮たで持ちあげお、すこしのあいだ維持しおいただけたすか」
「埡意。」
「ねえ。小倜子ちゃん。」
「えはい。」
「  ッ。(火柄。このタむミングでか )」

静寂が小倜子のアシスタントずしお簡単な補助をしおいたが、䞍意に別の方向から声がかかり目を䞞くするず䞡者共に手を止める圢に。尚、静寂は刀剣を氎平に持ち䞊げた状態である。いくら軜量化しおおり静寂の䜓栌が良いずはいえ狙っおいたこずは䞀目瞭然。

「䜜業しながらでいいよ。静寂君からチビりそうなくらいの殺気が飛んできたからね。」

静寂の内心に気付いた男性はニダニダし぀぀、あらかた資料の片が぀いたのか机で頬杖を぀きながら䌑憩しおいる。

「芚醒で倉化する瞳の色 虹圩なんだけど。アレっお普通は䞀色だよね」
「わたしは芚醒に぀いおくわしくはありたせんが、攟射状にのびる郚分などこたかいこずを陀けばいっしょくだずおもいたす。
たれにオッドアむを発珟したり、いしょくしゅじゅ぀で虹圩異色になるかたもいらっしゃるようですが。」
「だよね。」

[匿名さん]

#682012/10/25 00:01
sage

「れいの新人さんのこずですね。」
「うん。よくわかったね。」
「先刻その話を軜く四宮にも䌝えたからな。どうやら芚醒にも段階があるような情報を貰った。少幎兵あたりで堕花のように異なる胜力を双県に宿す者が僅かながら存圚するらしい。」
「おおもしかしたらそれなのかな。詳しく知っおる」
「すみたせん。わたしもちらっず耳にしただけなので、いたシゞマさんがおっしゃっおいたおいどしか 。」
「あ、そうなんだ。ありがずうね。」
「でもひず぀の目に異色がみっ぀なんおめずらしいですね。わたしもぜひ拝芋したいものです。」

ず、ここで刀剣の分解出来る郚分を党おバラしたよう。ここからは小倜子の仕事らしく、静寂は小さく深呌吞をした埌に時蚈ぞ芖線を向ける。

[匿名さん]

#692012/10/25 00:10
sage

「映像を芋せおあげたいのは山々なんだけどロックマりンテンず戊った時にちょっずアクシデントがあっおね。肝心の映像が撮れなかったんだ。
たた瑠璃ちゃんがコントロヌル出来るようになったら芋せおもらいなよ。」
「そうしたす。」
「( っおいうか小倜子ちゃんには間違っおもここ䞉日間の映像を芋せないようにしなくちゃね 。)」

内心で呟きながら手元で停止させた状態のカメラをちらっず芋䞋ろしお口元をぞの字に結び。

「喉が枇いたな。必芁ならば二人の分も䜕か持っおくる。リク゚ストはあるか。」
「では、おこずばに甘えたしおあたたかいお茶をよろしくおねがいいたしたす。」
「僕ホットコヌヒヌ。むンスタントでいいよ。あずビスケットがただ残っおいたず思うんだけど、あったらセットでお願い。」
「承知した。」

手をり゚スで軜く拭きながら二名のリク゚ストを耳にし、違いなく蚘憶しお怅子から立ち䞊がるず宀内から退出しおいく。

[匿名さん]

#702012/10/25 23:43
sage

四宮小倜子(しのみやさよこ)。10歳。誰かのお子様ではなくれっきずした掋通の隊員兌マスコット。芋た目や幎霢に䌌合わず萜ち着いおおり淑やか。気分で现い銀瞁のだお県鏡を着甚するが邪魔ず感じたらあっさり倖すなど、瑠璃に次ぐ気玛れっ嚘。
幎が幎なので戊闘芁員ではなく䞻に兵噚の開発を担圓。アヌクを蚭蚈した圓人。戊いには参加しないが党長50cm未満の脇差「月城」をお守りずしお所持しおいる。
子䟛でも女性、怒らせるず静寂なんかよりずっず怖い。軜く数日は口をきいおくれなくなるずか。嫌なこずはずっず芚えおいる。
限床はあるが抱きしめられたり頭を撫でられたりするのは玠盎に奜きで幎盞応な䞀面もある。
他人に察する怒りや憎しみなど負の感情を匕きずり始めたり、無意味な独り蚀を口にしおしたうず自分のコメカミや額を本気で䞀殎りしお過激な枇を入れたりする。普段から立ち振舞いや気遣いぞの配慮など、自分にも厳しく容赊しない。

[匿名さん]

#712012/10/25 23:47
sage

芚醒は桜色。集䞭力を高めるものだが、幌い身䜓が芚醒の力に぀いおいかないため分も維持できない。䜿甚埌はしばらく方向感芚を倱う他、芖界が歪んだり吐き気がしたりでロクなこずがないため䜿甚を犁じおいる。
ちなみに元は黒だった髪色が玺になり粟神幎霢だけ飛躍したのは芚醒が発珟しおからのこず。その他は至っお健康䜓。
特技は綺麗な字を曞くこず。趣味は読曞、半身济、昌寝など。
奜きなものはおむすびやオムラむス、動物、宝石(の原石)、鋌など。嫌いなものは玍豆、抹殺者、虫ず爬虫類(カブトムシ系や蛇、蜥蜎は倧䞈倫)、食事においお行儀の悪い人など。
静寂が管理する園庭の隅で集䞭力を高めるハヌブ類を育おおいるが、情が湧いお滅倚に収穫できなくなった。玄二幎埌にはすっかり調子づいた瑠璃に溺愛されお可愛がられるなんおこの時は予想だにしおいない。
ここだけの話、本䜓は瑠璃より小倜子の方が気に入っおいたりする。むメヌゞカラヌは薄いピンク。

[匿名さん]

#722012/12/24 21:43
sage

静寂が資料宀の扉を閉めた埌に再び無蚀の間が蚪れる。資料を捲る音や筆を滑らせる音。片や小さな金属音や削音だけを時たた鳎らせおいた。䞍意に様子を䌺うような声音で幌い少女が問う。

「オチバナルリさん、でしたでしょうか。」
「うん」

恐らく刀身が柄からすっぜ抜けないようにする郚品であろう。竹を削っお䜜られた小さな棒 日本刀でいう目釘ず呌ばれるそれをか现い人差し指ず芪指で぀たみ䞊げる。たじたじずチェックしながらの思わぬ問い掛けに察しお火柄が錻息混じりに反応した。

「わたし気になっお気になっお。どんなかんじなのかシゞマさんにすこし、おうかがいさせおいただいたのです。聞くかぎりでは隊員ずしおさいようされるお぀もりのようですね。」
「みたいだね。僕も意倖だったなあ。」
「リンさんが亡くなられお わたしたちの䜕倍も぀らかったずおもわれたす。だからあれ以来、女性をあらたに受け入れるこずは頑なにこばんでおられたしたよね。」

䜜業こそ真剣な衚情で続けながらではあるが県差しに哀しさを思わせる色が亀える。

[匿名さん]

#732012/12/24 21:45
sage

小倜子にずっお鈎(リン)ず呌ばれる女性は䞀ヶ月にも満たない付き合いだった。しかし幌い蚘憶にはよくしおもらったこずや、女性の笑顔が色耪せるこずなくしっかりず焌き付いおいる。
静寂はそれ以䞊の時を女性ず過ごしおきたため、曎に深い感情があっただろう。そしお火柄も䟋倖に挏れず過去を思い返したのか目を瞑っお黙り蟌む。
再び蚪れた短い沈黙。すぐに䜕を悟ったのか唇を噛みしめた小倜子。郚品からそっず手を離しお握りこぶしを䜜り、そのたた勢い任せにヌ。

「ちょっ」

䞍意にゎツンッず聞き芚えのある音がした。
けっこう心臓に悪いので出来れば聞きたくないそれを耳にしおしたった火柄。慌おお目を開くずほが同時に、事務怅子の背もたれからバりンドするような立ち䞊がりを芋せ、事務甚のデスクをシュバッず避けお小倜子の元ぞ駆け寄る。

[匿名さん]

#742012/12/24 21:48
sage

「すみたせん 。こんなずきにふそうおうなはなしを持ち掛けおしたいたした 。」
「いやいやいやそんなの気にしないからずいうか殎っちゃ駄目だっおば。」

衝撃により脳を揺すられお䞀瞬、芖点が定たらなくなる。
沈んだ衚情で口ずさむ小倜子の頭を迷わずやや匷めに、尚䞔぀劎るように抱き抱えた。幌い少女が自ら殎り付けたらしいコメカミ蟺りを撫でながらフォロヌする。

「でも぀らい過去をむしかえしおしたいたした。ほんずうはシゞマさんがルリさんを高くひょうかしおいるのにおどろいたず それだけを䌝える぀もりだったのですが 。」
「僕は気にしおいないよ。確かにあれは悲しい過去だ。でも小倜子ちゃんがこずある毎に痛い思いをしなくちゃいけないようなこずじゃない。」
「    。」

気付けば癖になっおいた。誀った発蚀や醜い思考を即座に抌さえ付けるように、自らを殎っお脳に認識させる。はたからみれば通垞では考えられない行為。仲間の前で行えば珟状のように逆に気遣いをさせおしたうこずは必至だろう。

[匿名さん]

#752012/12/24 21:51
sage

実際のずころ火柄や他のメンバヌも小倜子の発蚀が気に障れたこずなどない。
劙に倧人びた考えを持぀半面。掋通の䞀員ずしお倧人であろうずするあたり、幌く未熟な䞀面を䞀刻も早く塗り朰そうずしおいるように思えた。

「小倜子ちゃんは神経質すぎるんだよ。今はただ無邪気な女の子のたたでいい。静寂君はノっおくれないだろうけど、僕や他のメンバヌにならいっぱい甘えおワガママ蚀っおいいんだからね。あ、仕事はしおもらうけどさ。」

優しい声ず共に感じる倧人の手の枩かさ。自身が過ちを犯した蚌ず思い蟌たせおいるコメカミのズキズキ感が䞍思議ず遠退いおいく。
今䞀床火柄に気を遣わせおしたったこずに心の䞭で謝眪する。その若幎からは想像できない穏やかな笑みを口元に浮かべお身䜓の力を抜く。たるで慰められた圌女が圌氏に寄り添うような圢で火柄に身を委ねた。

「ヒズミさん。ありがずうございたす 。」

[匿名さん]

#762012/12/24 21:55
sage

「そういえば かなり前にもシゞマさんからちゅういされたした。"過剰な反応をしおたでかんぺきであろうずする必芁はない。倱敗しおも同じあやたちをくりかえさなければよいだけ。もっず肩の力をぬけ。気楜にいきろ"ず。」
「ははは。静寂君は女の子に優しいからね。」

少女の頭を撫でおいた手の甲ぞ小さな手がそっず添えられる。
ふず男性の嗅芚が捉えたのは自身の匂いでも刀剣の金属の匂いでも、はたたた掋通で䜿甚されおいる柔軟剀の匂いでもない。甘くそれでいお萜ち着かせるような䞍思議な銙り。それの発生源は蚀うたでもなく目䞋の小倜子なのだろう。
性栌のみならず纏う雰囲気たでもが幎䞍盞応に感じた。
その堎の雰囲気に流されお䞀瞬あんなこずいいなできたらいいな、ずいった䞍埒な劄想が火柄の脳内で加速するもそこは正垞な理性を以お珟実に還る。

[匿名さん]

#772012/12/24 21:57
sage

優しい抱擁はそのたた。驚きを亀えた顔で幌い少女を芋おろす。

「い、いやあ隊長も飜きずに女の子を連れおくるけどさあ。静寂君が錻息荒くしながらコテンパンにしお䞍採甚にするからね。"俺は男がいいんだアッヌ"っおさ。」
「タむチョりさんもシゞマさんのいしをそんちょうしおいらっしゃいたいたすから。ふさいようをしょうちのうえで、スカりトを぀づけおいるのですね。」

蚀葉に詰たった火柄が話を戻したのは、ものの数秒埌のこず。優しく包む態勢は未だ継続しお倧袈裟な衚珟をするや、小倜子はクスッず小さな笑みを芋せる。

「たあなんにせよ。僕も静寂君が蟛い過去を乗り越えようずしおいるように思えるよ。」
「じかんのけいかはこころの傷をもいやしおくれるのですね。もっずも、きおくは消えたせんし傷もかんぜんにふさがるこずはないのでしょうけれど。
それは人でい぀づけるかぎりしかたがないこずです。シゞマさんならきっず乗り越えおくださいたす。」
「そうだね。」

[匿名さん]

#782012/12/24 22:00
sage

ヌ。時刻は日付が倉わる頃。掋通の広間に吊るした叀時蚈が鈍い金の音でそれを知らせる䞭。自身の職務を終えた静寂が無蚀のたた廊䞋を進む。

今頃は火柄が残りの資料を仕䞊げにかかり、小倜子はバラしたアヌクの各郚品を隅々たでチェック。必芁な郚分は替えの新品にかえお再床組み盎しおいるずころだろう。
飲み物ず簡単に぀ためるお菓子を差し入れした際、なぜか火柄が小倜子の傍に寄り添っおいた。が、アヌクが組たれおいく様子を間近で芋孊しおいただけだろうず予想しお思考から倖す。

「堕花。入ヌ」

そんな考え事をしおいたためか、単に気を緩めすぎおいたからか。぀いノックをし忘れた静寂が声を掛けながらノブに手をかける。扉を開いお宀内が芖界に広がるや吊や䞀時停止。

[匿名さん]

#792012/12/24 22:03
sage

「「    。」」

たず目にしたのが淡い緑の生地。それらがキャミ゜ヌル、同じ色のショヌツだず理解した時には瑠璃の四肢も認識する。あたり日焌けを感じさせない色癜の肌。平均的に膚らんだ女性らしい䜓぀きをたじたじず 正確には八割がたフリヌズした脳がちゃっかり蚘憶する。
察する瑠璃は扉が開いた時こそポカヌンず呆けおいたが、遅れ぀぀も慌おお䞡手で持っおいたカヌゎパンツを胞元に抌し圓おお恥じらう仕草をする。
が、それ以降は予想倖の展開に静寂ず同じく硬盎。もしや先刻砎壊した歊噚の件で話があるのか、はたたた䜕か粗盞をしおしたっおお仕眮きしにきたのか、いっそここで始末されるのか。
露出した肌をやけに目芖され、頬を赀らめお緊匵のあたり呌吞が苊しくなる。

「す、すたぬッ」

数秒のフィヌバヌタむムをもっおようやく飛び退く静寂。やや裏返った声を発しながら扉がバタンず匷めの音を立おた。

[匿名さん]

#802012/12/24 22:06
sage

異性が芖界から消えおも心臓の錓動が早たったたたなのを感じ、よりいっそう衣類を匷く胞元ぞず抌し付けお黙り蟌む。

静寂はずいうず扉を閉めるや向かいの壁によろよろず歩み寄っお片手を着き、項垂れながら短い呌吞を繰り返す。戊闘終了埌のような動悞に襲われおいた。
このたた退散しお埌日謝眪するなどずいう遞択肢が脳裏を過ったが盎ぐさた陀倖。ただただ瑠璃のアクションを埅぀。

「  えず もう倧䞈倫デス。」

ガチャリず小さな音を鳎らしながら僅かに開く扉。黒いシャツにカヌゎパンツをきちんず着甚しおおり、やや譊戒するような声を静寂の背䞭に投げかける。

「ノックを倱念しおいた。倧倉申し蚳ない 。」
「い、いえ。偶然でしたから気にしないで䞋さい。 え」

小さく深呌吞をした埌に振り返った静寂。謝眪に続いお差し出された巊腕には数着の衣類が。

[匿名さん]

#812012/12/24 22:10最新レス
sage

癜が基準で裟が淡い青ず緑の二段フリルになったワンピヌス。萜ち着きず暖かみのある赀系のチェック柄マキシワンピヌス。深緑にチェック柄の入ったプリヌツスカヌト等。明らかにレディヌスの服が静寂の腕に重なっおいた。

「 実家を出た際にどれくらい服を持っおきんだ。」
「え。えっず。お気に入りだったのをずりあえず詰め蟌んだので、〜日分くらいです。」
「そうか。気に掛ける皋ではなかったな。たあ䜕だ 俺が持っおいおも䜿い道がない。よければコレを匕き取っおくれ。」
「ありがずう 埡座いたす 」

こんなものを䜕故に男性が所持しおいるのか頭に疑問笊を浮かべるも、半ば匷匕に枡されおは問い掛けるこずも出来ず。

「心配しなくおも新品の筈だ。あずはゆっくり䌑め。明日は庭で皆ず昌食をずる。遅れずに来い。以䞊だ。」
「は、はい。」

䞡手に抱えるものがなくなるず腕組みをしながら、䌝えるべき残りの内容を淡々ず口にする。
盞手の返事を耳にするや小さな頷きを返し、どこずなく早足に退散しおいった 。

[匿名さん]


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