比嘉真美子4勝目、UT変更の秘策で4打差大逆転V
[2018年4月16日9時58分 ]
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トロフィーを手に笑顔の比嘉(撮影・梅根麻紀)
トロフィーを手に笑顔の比嘉(撮影・梅根麻紀)
<女子ゴルフ:KKT杯バンテリン・レディース>◇最終日◇15日◇熊本空港CC(6428ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円)
比嘉真美子(24=フリー)が、大逆転で4度目のツアー優勝を飾った。首位と4打差12位から出て7バーディー、1ボギーの66で回り通算6アンダーの210。硬いグリーンを攻略するため、5番アイアンを抜いてユーティリティー(UT)に変更する秘策が功を奏した。今季7戦でトップ3入りが3度、賞金ランクは3位浮上。初の賞金女王へ年間3勝を目標に掲げた。
歓喜の瞬間はホールアウトから約50分後に訪れた。4打差を追ってこの日ベストの66で回り、通算6アンダーで終了。他選手の結果を待った。心を落ち着かせるためコーヒーを飲み、プレーオフに備えパターを練習。最終組の成田がイーグルパットを外し、優勝が決まった。
「ここはグリーンが硬いので、いかにピンポイントで球を落とすかがカギになる。ロングアイアンでは止まらないので、5番を抜いてUTに変更しました。いい仕事をしてくれた」
秘策が実った。最終18番パー5での第2打、グリーン右奥のカラーにつけた場面。結果的にこの1打が優勝へとつながるバーディーとなり「パー3と18番のセカンド。活躍してくれた」。1、15番ではチップインバーディー。6番では6メートルのバーディーパットを沈め、大逆転劇を呼び込んだ。
選手会長にあたるプレーヤーズ委員長に就任し、自覚が芽生えた。今季7戦でトップ3入りが3度目で、賞金ランクは1位アン・ソンジュ、2位鈴木愛に僅差で続く3位。「打倒鈴木」へ、名乗りを上げた。