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■秋分の日とは？
現在では、サラリーマンにとって「シルバーウィーク」の代名詞として認知されていることも多い「秋分の日」ですが、秋分の日が世界的にも珍しい、非常に特殊な祝日だということをご存知でしょうか。

ここでは、「秋分の日」の意味やその特殊な由来について紹介します。

秋分の日は、天文学的には「秋分日」と呼びます。地球を中心として太陽動きの位置をなぞったものを黄道と言いますが、この黄道を東西南北で4分割した時の北側の頂点を秋分点と呼びます。

太陽がこの秋分点を通過する日を天文学では秋分日と呼びます。

一般的に、昼と夜の長さが等しくなると言われていますが、厳密にはほぼ等しくなるであって、実際は昼が少し長いです。

これは秋分の日の日の出と日の入りを調べればすぐに確認できます。

西洋占星術ではこの日を「てんびん座の始まり」とします。

■記念日としての秋分の日
日本ではこの日を秋分の日として祝日とします。

日本の秋分の日は国立天文台が算出する秋分日をもとにして閣議決定されて、前年の2月1日に官報に告示されます。

このように天文学に基づいて年ごとに決める祝日は世界的に見てもとても珍しいそうです。

天文学上の理由から、秋分の日は「9月22日から24日」のいずれかで変動しますが、最近では23日になることが多く、1951年以降2017年までで、2012年のみ22日で、他の年はすべて23日です。

秋分の日が22日だった2012年はマスコミが「レアな年」とこぞって書きたてました。

この後、23日の秋分の日は2043年まで続きます。

24日が秋分日となるのは近年まれで、21世紀には一度もありません。

22世紀にも2103年と2107年の2回だけです。

■記念日としての歴史と意義
1948年（昭和23年）に公布し、施行された「国民の祝日に関する法律」によってはじめて決められました。

この法律によれば「祖先を敬い亡くなった人をしのぶ」ために休日とするとのことですがその理由は仏教の考え方にあります。

仏教では、真東から出た太陽が真西に沈む春分の日と秋分の日は、現世が仏の世界に最も近づく日とされています。

そのため、この日をお彼岸として、お墓参りをする人が多いので、このような理由付けになったと思われます。

国民がお彼岸のお墓参りに行きやすいように、お上が便宜をはかって祝日にしたというのが実際のところかもしれません。

■季節感としての意義
近頃は地球温暖化や異常気象で必ずしも当てはまりませんが、昔から一般的に「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ秋のお彼岸である秋分の日は、本格的に夏が終わり、秋の始まりを予感させる日としても意義付けられています。

秋分の日の祝日を利用して家の中の夏物を片付け、来るべき冬への準備をする人も多いのではないでしょうか？

■まとめ
この様に、天文学的にも日常生活でも重要な意味を持つ秋分の日、あなたはどのように過ごすでしょうか？

夏から秋への支度の準備？それとも、お墓参りをして亡くなった方々をしのぶのでしょうか？

いずれにしても、有意義な一日を過ごしたいですね。