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日本人宇宙飛行士の金井宣茂さんは19日夜、国際宇宙ステーション（ISS）に入室を果たし、半年間の宇宙生活を無事スタートさせた。

金井さんと米ロの宇宙飛行士3人が乗ったソユーズ宇宙船は、今月17日夕方にロケットで打ち上げられ、二日間の航行を経て、きのう午後５時39分（日本時間）、地上から400キロ上空を飛ぶISSとドッキングした。

2時間あまりかけて、ソユーズとISS内の気圧の差を調整し、同日午後７時54分、ハッチが開いた。

金井さんが入室したのは米ロの宇宙飛行士に続いて3番目。

これから来年6月3日までの約半年間、医師のキャリアを生かして、アルツハイマー病などの原因となるアミロイド繊維の構造やメカニズムを解明する実験や、たんぱく質の結晶を作る実験など、さまざまなミッションに挑戦する。

金井さんが宇宙飛行士の候補者に選抜されたのは、8年前の2009年。

同じ時期に選ばれた油井亀美也さんと大西卓哉さんは、一足先にISSへの滞在を終了している。

彼ら3人は日本実験棟「きぼう」が運用を開始してから誕生した新世代の宇宙飛行士だ。

先輩二人からたすきを受け継いだ金井さんも半年間のミッションで、医師としての能力や経験を存分に発揮し、成果をあげると期待されている。