AKB48の熱烈なファンとして、これまでグループの活動のご意見番となってきた漫画家の小林よしのりが、ここのところAKBについて言及しなくなったことが話題となっている。
一説には秋元康と対立したという話があるが、小林は11月30日のブログで「わしはもう余裕がない状態」と、AKB離れを宣言。
「AKBまで手が回らなくなってしまった。AKBはCDや劇場公演やコンサートやテレビ番組があるが、今までそれらを把握するのに、相当時間を使っていたようだ。(中略)しばらくAKBの情報は仕入れられない。だから発言する資格がない」(ブログより)
理由を多忙のためとしたわけだが、人気者の小林だけに仕事量が多いのは今に始まったことではないはず。
そのため、ファンの間では「何か隠している」と疑う声も多い。
実は、AKB担当の芸能記者の間では7月、「AKBと小林さんがモメていた」というウワサがあった。
「AKBサイドが小林さんの発言に激怒して謝罪を求めたところ、小林さんがこれに反発してモメたようだ」(芸能記者)
その発言とは、小林の秋元批判だ。
秋元が安倍晋三首相や幻冬舎・見城徹社長らと首相公邸の西階段で組閣風に撮った写真が6月に写真誌「フライデー」(講談社)で「組閣ごっこ」と報じられた際、小林はこれを「恥ずかしくない?」と批判していたが、この発言が秋元を激怒させたというのだ。
実際、秋元は“組閣ごっこ”を報じた写真誌の発行元講談社に取材NGを突き付けるほど激昂したといわれており、小林発言にキレた可能性は十分ある。
一方の小林も、自分の主張に対する反発には引かないことで知られ、2人がこの件でぶつかったとすれば、小林のAKB離れの理由になるだろう。
小林はその問題があった直後の8月、突然ブログで「最近わしの関心は政治の季節にどっぷり浸かってしまって、AKBまでアンテナが回らない。(中略)AKB関連の依頼はしばらく遠ざかることにする」と書いており、タイミングも合致。
小林がAKBに夢中になってからも“政治の季節”は過去何度もあったが、それに影響され、AKBウォッチをやめるようなことはなかった。
ただ、組閣ごっこの前の5月、小林は「オタク卒業」を宣言してもいた。
AKB総選挙用の投票券を大量に手にするためCDをまとめ買いし、メンバーの市川美織と小谷里歩に投票することを宣言していた際「昔は選挙運動は禁止されていたのに、今じゃメンバーが土下座せんばかりのどぶ板選挙になってしまったし、ヲタは上から目線で『もっと必死になれ』とメンバーに文句言うし、なんか嫌な雰囲気になったなあ」として、「ああ、いやだ、いやだ。わしはヲタは卒業したのだ!」と、AKB離れ気味の心境も吐露していた。
こちらが本音だとすれば、秋元との対立が原因ではなく、単にAKB推しに飽きただけということになる。
AKB48自体、高橋みなみ卒業が発表された時には、初期の人気メンバーの相次ぐ脱退による凋落が各所で語られており、Twitterなどでもファン卒業を宣言する声が多数散見される。
したたかな小林のこと、そろそろこの大所帯グループに世間が飽き始めたのを見計らって見限ったのかもしれない。
【日時】2015年12月05日(土) 11:00
【提供】日刊サイゾー