韓国のパク・ジン(朴振)外交部(日本の外務省に相当)長官が去る9日午後、中国の秦剛外相と就任祝いのあいさつ兼初の電話会談をおこなった。双方は中韓関係、朝鮮半島問題、地域・国際情勢など相互の関心事について議論した。
10日、外交部によると約50分間の電話会談で、両長官は昨年、国交正常化30周年を迎え、両国が相互尊重・互恵・共同利益に基づき、より健全で成熟した関係をさらに発展させていくことを再確認した。昨年11月のG20を機に、中韓首脳会談で両国関係発展の方向について、両首相が成し遂げた重要な共感を円滑に履行するために緊密に協力していくことで合意した。
両長官は首脳間の交流のモメンタムを続けながら、外交長官間の相互訪問を招待し、定例的な疎通を強化していくことで一致した。 また、2プラス2外交安保対話、次官級戦略対話、次官級の人文交流促進委員会など多様な水準で高位級交流・疎通を活発に推進していくことにした。
さらに供給網対話FTA後続交渉、大気汚染や気候変動など国民が体感できる分野で可視的な成果を上げるために共に努力していくことにした。
朴長官は北朝鮮が追加挑発を自制し、非核化対話に乗り出すことは中韓の共同利益であることを強調し、朝鮮半島の平和と安定に向けた中国側の建設的な役割を求めた。
この他にも朴長官は最近、韓国政府の防疫措置が科学的根拠に基づいて取られたことを説明し、秦長官は両国が新型コロナウイルス状況の安定、経済回復など多様な地域・グローバルイシューの解決のためにも互いに疎通・協力していくことにした。