2018年7月16日、インドネシアは「中国に騙された」と後悔し泣いている。
悲しい状況になっているのは、高速鉄道計画(ジャカルタ—バンドン間・約140Km、2019年開業予定)だ。
ほぼ、日本の新幹線方式での導入が確実視されていた中、中国の「財政負担ゼロ」という誘惑に騙されてしまったからだ。
ジョコ大統領は、中国の怖さや、したたかさについて無知すぎた。
円借款を利用する日本の新幹線方式の導入のオファーを蹴って、ずさんな中国の罠に嵌められてしまった。
2016年1月に、盛大な起工式を行ったが、なかなか本格的な工事は進まなかった。
中国側は「土地収用が終わらなければ出資しない」と一転。
今月、工事全面スタート発表したが、来年4月の大統領選挙には、絶対に間に合わない。
再選を目指すジョコ大統領の実績として、選挙対策PRにしようとの目論見は崩れ去った。
インドネシアは、素晴らしい仕様書に騙され、粗悪航空機を導入してしまったことがあった。
それは、中国製プロペラ旅客機MA60(中国名は新舟-60)。
墜落事故や多くのトラブルを起こす欠陥機だった。
この教訓は高速鉄道計画の決定に生かされなかった。
【編集:WY】
【日時】2018年07月16日(月)
【提供】Global News Asia