被害者のキムさんは、ホームレスだった10年前にソウル駅で出会った人に仕事を紹介すると言われて塩田に連れてこられたが、実は奴隷として700ドル(約7万円)で塩田のオーナーに買われていた。1日18時間、苛酷な条件で地獄のように働かされていた。初日からオーナーに殴られ続け「何を聞いても返ってくるのは答えではなく、こぶし」な状況だった。最初の脱走は失敗し、1週間後に再び脱走したがキムさんを見かけた付近の雑貨店の息子がオーナーに通報し、結局は連れ戻された。その月の終わりにもう1度、脱走を試み失敗したが1年半後、ソウルの母親に手紙を出すことに成功しようやく奴隷生活から解放された。韓国政府が調査に乗り出したところ、同島にはキムさん以外に63人が奴隷として働かされていた。そのうち4分の3が知的障害者だった。