熊本県の阿蘇山では、今月に入ってから火口直下で起こる特有の火山性微動が急増しており、連日500回を超える日が続いている。
気象庁がきのう(6日)に行った現地調査では、二酸化硫黄を含む火山ガスの放出量が1日平均1100トンと多く、気象庁は「火山活動がやや強まっている」として注意を呼びかけている。
気象庁によると、阿蘇山では今月1日以降、「孤立型微動」と呼ばれる阿蘇山特有の火山性微動が相次いでいて、おととい(4日)は1049回、5日は800回、きのうは午後3時までに556回を観測した。
火山性地震も増えており、今月に入ってから6日午後3時までの発生回数の合計は1326回にのぼる。
気象庁が6日に行った現地調査では、 火山ガスの放出量は1日あたり1100トンと、二日前の調査(1300トン)とほぼ変わらず、火山活動の高まりが確認されている。
阿蘇山は、熊本地震が発生した約半年後の2016年10月、中岳第一火口で36年ぶりに噴火が発生している。
気象庁によると、現時点では火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆しはないとして、気象庁は警戒レベル「1」を維持しているが、火口内では土砂や火山灰が突発的に噴出する危険性もあることから注意が必要だ。
【日時】2018年03月07日(水) 11:26
【提供】ハザードラボ