サル痘 感染広がる 米 ニューヨーク州が非常事態宣言
2022年7月31日 6時10分
世界各地でサル痘の感染が広がり続ける中、アメリカ国内で最も多くの感染者が確認されているニューヨーク州が非常事態を宣言し、ワクチン接種の加速など感染の拡大を食い止めるための取り組みを強化するとしています。
CDC=アメリカ疾病対策センターによりますと、7月29日の時点でアメリカで確認された感染者は5189人と増え続けていて中でもニューヨーク州は1345人と最も多く、全体のおよそ4分の1を占めています。
こうした状況を受けて、ニューヨーク州のホークル知事は29日、これ以上の感染拡大を食い止めるための取り組みをさらに強化する必要があるとして、非常事態を宣言しました。
ホークル知事はツイッターで、ワクチンの確保や検査態勢の強化などに取り組んでいるとした上で「医療従事者たちがさらに多くの人にワクチン接種を行うための対応が取れるようにする」としています。
アメリカ政府は各州に対し、すでにおよそ34万回分のワクチンを配りましたが、各地でワクチンが足りない状況となっていることから、29日以降、追加でおよそ79万回分のワクチンの配布を進めています。
欧米を中心に感染が広がるサル痘は、29日時点のCDCのまとめで世界の79の国や地域で2万2485人の感染が確認されていて、スペインやブラジルでは新たに死者も報告されています。